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広告放浪記

広告放浪記(ポプラ社) 浅暮 三文著
税込価格: ¥1,680 (本体 : ¥1,600)
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出版 : ポプラ社
サイズ : 20cm / 237p
ISBN : 978-4-591-10285-5
発行年月 : 2008.3
利用対象 : 一般

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内容説明

スキルやとか、モチベーションやとか、そんなんあらへんかった−。1981年、大阪。弱小広告代理店の新人営業社員アサグレは今日もサボって喫茶店。かっこわるくてせつなくて、夢や希望に溢れない、自伝的サラリーマン物語。

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コメント・書評

電○や博○堂だけが広告代理店ではない
ベニスの商人
Apr 21, 2008 8:05:40 PM
評価 ( マーク )
★★★

  テレビなどで題材として取り上げられる“広告業界”は、ほとんどがクリエイターサイド。だが、広告代理店がクリエイターと発注者とを結び付けなければ、いい広告は生まれない。したがって、テレビドラマの主役になる“コピーライター”の陰には、十年一日の如く泥沼を這いずり回っている、多くの営業マンが存在している。

 本書は著者の略歴からして、ほぼ自伝と思っていいのだろう。関西の私立大学を卒業して、いくつか試験に落ちた末に、小さな広告代理店に就職する。漠然とマスコミ志望だったから、広告代理店はまんざら無縁でもないと決めた。というより、そこしかなかった。
 しかし、広告代理店は所詮マスコミではなかった。普通の営業マンは売るべき品物が明確だ。ところが、広告代理店の営業マンは売るものがない。あえて売るものと評するならそれは「広告スペース」である。「これこれのスペースが空いていますけど、何か広告したいものはありますか?」-御用聞きである。それも飛び込みで、なんのコネもない、なんの約束もなしで注文をとれという。
 無理だ。いつしか、営業に行くという口実で会社から出かけ、暇つぶしをして戻るのが常態になる。注文が取れないということでは、まじめに飛び込みをやっても、結果は五十歩百歩。客観的に評価すると主人公(著者?)は、ダメな会社員である。会社から見れば月給泥棒といってもいいかもしれない。でも、自分がその立場に置かれれば、けつを割りたくなるかもしれない。
 だが、主人公は割らなかった。それは新たな目標ができたから。広告業界にはコピーライターという仕事もあって、彼らは営業マンと違い、服装も自由だし、第一、クリエイティブな仕事だ。そのための勉強をして、いつかは東京に出る。
 この中には、失敗談ばかりが書かれているが、後半部分ではいくつかのヘッドハンティング話が出てくるから、実際にはそれほどのダメ社員ではなかったのかもしれない。
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