虎よ、虎よ! 新装版 ハヤカワ文庫 SF 1634 のお求めはビーケーワンで。2/29まで全品国内送料無料。最速24時間以内に出荷可能。 

bk1 オンライン書店ビーケーワン

送料無料キャンペーン10,000円以上(税抜)、30,000円以上(税抜)、50,000円以上(税抜)購入でもれなくポイント進呈!寄付コースもあります

> トップ商品詳細 > 書評詳細

-

虎よ、虎よ!  新装版  ハヤカワ文庫 SF

虎よ、虎よ!(早川書房) アルフレッド・ベスター著
中田 耕治訳
税込価格: ¥924 (本体 : ¥880)
bk1ポイント倶楽部P 8ポイント(1%進呈)
国内送料無料でお届けできます
出版 : 早川書房
サイズ : 16cm / 446p
ISBN : 978-4-15-011634-7
発行年月 : 2008.2
利用対象 : 一般

出荷可能時間: 24h

(?) 出荷までに要する日数について
(?) 配達方法について
-
-
この本を 冊買う



10冊以上買う
(?) お困りの方
-
-

ソーシャルブックマーク


JavaScriptがオフの場合にはご利用いただけません。
(SBMって?)

コメント・書評

ジョウントできても虎ではない
消息子
Mar 12, 2008 5:08:01 PM
評価 ( マーク )
★★★★★

  アルフレッド・ベスターの『虎よ、虎よ!』はもはや半世紀前の作品で、文庫版が出た頃に読んだのだろうから、30年ぶりくらいの再読なのだが、読む側の年齢差から来る印象の違いもさることながら、まったく時代を越えたインパクトのあることを痛感した。当時、ショッキングに感じたところはそれほどでもなく、多義的な結末は現在の方が楽しめた。
 正直、マンガ的である。褒め言葉ととっていただいても、貶し文句ととっていただいても構わない。実に『ゴーレム100』とそのあたりは一貫している。コミックスの原作を務めたキャリアが生きているのだろうが、それが発表当時は斬新で、今はいささか陳腐、というわけでもなく、時代的な制約を飛び越えてしまっている。ジョウントなる名称で呼ばれるテレポテーションが超能力ではなく、普通の能力として訓練によって習得可能となった社会などという設定にしてからが。
 『モンテ・クリスト伯』に想を得た復讐譚。宇宙で難破したガリー・フォイルは宇宙船ヴォーガに見捨てられ、復讐を誓い、惨めな生き物であることを辞める。知力と財力をつけ、「虎」と化す。「虎よ、虎よ!」とはブレイクの詩の引用だが、万人が超能力者というこの話の中でさらにそれを越えるのが「虎」であり、どこかニーチェを思わせる物言いだ。それとともに顔に彫り込まれた入れ墨を消したはずが、怒りとともに虎のように浮き出ることも虎の謂いである。そして「虎」と化したガリー・フォイルは他の「虎」たち、この世界の有力者たちとまみえるのだ。しかし、このお話の肝要は野獣のガリーが人間になることである。そのあたりの教養小説的な真面目さが、マンガ的荒唐無稽さを緩和して、ある迫力を生み出しているのだが、ベスターの本質はそこではない、と今回思った。彼の本質は雑多さ(猥雑と悪趣味といってもいい)であり、あちらこちらへとジョウントしてしまうことなのだ。
この書評はいいと思った・・・
 
現在の投票 はい:5人(100%)  いいえ:0人(0%)


書評ポータル

新着書評一覧