コメント・書評 |
笑えない現実は、もう笑うしかない
つきこ
Mar 10, 2008 11:10:55 PM
|
評価 ( ★マーク )
★★★★
|
主人公の前にはお先真っ暗の現実が待っていた。何といってもある日突然、地球が消滅してしまうのですから。そして主人公は真空の宇宙へと投げ出される。地球人と信じていた宇宙人と、「銀河ヒッチハイク・ガイド」という本とともに。さあそこから宇宙ヒッチハイクの旅の始まりです。
笑えます。目の覚めるような馬鹿馬鹿しさに、思いっきり脱力します。だが深い。解説によるとSF界では古典的傑作とされる、シュールでブラックなドタバタSFコメディ。原書はもう四半世紀以上も前にイギリスで出版され、今でもカルト的な人気を誇るシリーズ第一作です。SF特有の難解な世界観とは無縁なので、SF嫌いの人でもとっつきやすいはずです。
あらすじを説明するのは困難です。登場人物はみんな個性的。すじを説明したところで、何の意味もない。意表をつく展開を味わい、台詞や行間に散りばめられた皮肉や深遠な真理に触れるには、やはり手にとってもらわなければならない。そして何度も読み返したくなる。そんな本です。笑いをとるのは、深刻ぶるよりもっと難しい。笑うもよし、考えるのもよし。含蓄に富んだ英国的ジョークが満載です。
人生、宇宙、すべての答えは?
こんな問いが世界中の人を巻き込む、知的遊戯に満ちた一冊です。頭の固い人にはお薦めできません。
|
|
|
| 現在の投票
はい:6人(100%)
いいえ:0人(0%) |
|
|
|