コメント・書評 |
疑心暗鬼とは?
redhelink
Feb 19, 2008 7:20:02 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★
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メフィスト賞を読み進めて、ホラーに若干トラウマを持ちそうになりつつも、続きが気になるから読んでしまうという状態で読んだ一冊です。メフィスト賞受賞の本のなかでは、殺害方法がむごいのでそれが特に怖いです・・・。何を言ってるのでしょうね。
今回は、結婚を控えた男女が、「企画物」に人生を翻弄されていくとても切ないお話です。結婚式を挙げる予定だった教会で半ば拉致同然に連れ去られて、陵辱を受け、結婚相手はその日に事故死してしまうことから始まります。なぜ陵辱を受けたのか?事故死に追いやられた原因を知るために女は東奔西走します。また男はなぜか生きている???そして彼は、ひょんなことから結婚相手のAVを見てしまう。
読み進めてはじめに思うのは「なんだこれ?」でしょう。メフィスト賞って設定が常軌を逸しているものが多いです。最近は、特に読んでいるので少々のことでは動じませんが、それでもショックを受ける設定でした。また、最後には犯人を推理しようと思えばできる内容であるということも評価すべき点だと考えています。私は推理できませんでしたが・・・。これから読まれる方は、できることを知っていれば構えも変わってくると思います。
今回思ったことは、推理物を読んでいくときに気をつけなければいけないこととは何かということです。何をいまさらと言われるかもしれませんが、感じたことを書きたいと思います。
一つ目は、登場人物のちょっとした仕草に意味を持たせてみることです。私などは特に話の進行の主導権を本にとられがちです。だからよく見逃します。犯人がわかってから、その仕草の本当の意味を知り、してやられることがあります。今回もそれに該当することがありました。書評で書いておくことで、次にはそこからの推理ができるようにしたいです。
二つ目は、嘘つきがいることを失念しないことです。勘違いや文章によるトリックもそれに含まれます。与えられた情報全てが正しいとは限らないということは、なかなかひどい話ですが、それがルールならそれを気をつけるしかないですよね。勿論、私はこのこともしてやられました。何が正しくて何が間違いなのかを、瞬時に判断しなければならないことは多々あるかと思います。そうでないときは、何度も考えること(私生活でも)がいかに大切かを改めて思い知った感じがあります。
話は変わって、本を読み終えてから抱いた感想の一つでもある、「思い込みの怖さ」について少々語り、締めようと思います。人間は良くないことが続くと、マイナス思考になります。そして勝手なマイナス思考の重なりの果ては失笑したくなるような結論。冷静な自分なら絶対にしないだろうと誰もが思います。この話では、最後にこのようなメッセージを私は受けました。凄惨な事件ばかりを書くだけでなく、メッセージ性も強い作品が多いのが、メフィスト賞の特徴でもあると(勝手に)思っています。あなたはどのようなメッセージを受けましたか?
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