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ホームレス中学生

ホームレス中学生(ワニブックス) 田村 裕著
税込価格: ¥1,365 (本体 : ¥1,300)
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出版 : ワニブックス
サイズ : 20cm / 191p
ISBN : 978-4-8470-1737-7
発行年月 : 2007.9
利用対象 : 一般

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内容説明

麒麟・田村のせつな面白い公園生活。13歳のときに突然住む家を無くし、近所の公園に一人住むようになった田村少年。ダンボールで飢えをしのいだ日々や、いつも見守ってくれた亡き母への想いが詰まった貧乏自叙伝。

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コメント・書評

『解散!!』宣言の父は、アッパレか無責任か?
クーニー
Feb 10, 2008 2:06:45 AM
評価 ( マーク )
★★★★

家なし。金なし。食事なし。風呂なし。しかもトイレなし。当然、トイレットペーパーもなし!ナイナイづくしの中学生。全ては実父の「解散!!」宣言から始まった、サバイバル生活。義務教育を受けられるのも、実は、親の経済力があってこそ、と現実社会の厳しさを叩きつけられた。

どこまでが、親の責任範囲なのか、段々と解らなくなってくる。親もそれなりの努力をした結果が「解散」という結論なわけで、実父も、この期間はホームレスだったのかが、気になるところだ。そう、私は今、この父の言い分が読みたい。田村氏は、この父を擁護しているし、強く責めてもいない。それは、取り敢えず、周りの人々の助けと知恵があって、何とか生活できるようになったからであるはずだ。あのまま、公園で一人死ぬような状況であったならば、やはり、最期には父を恨んだのではないだろうか。いやしかし、逆に、その様なネガティブな考え方をしなかったからこそ、生活の工夫を生み、運命的な?知人との出会いがあり、神が微笑んでくれたのだろう。

「僕、生きてること自体に興味が無いんです。もう嫌なんです。いろんなことを乗り越えるのがしんどいんです」と言う田村氏の言葉が胸を打つ。こういう風に考えるに至った、その生活とは、喪失感とは、どの様なものだったのか。私は、多分、乗り越えられそうにない。

読後に、生きる勇気を見出すべき作品なのだが、充分にオトナのはずの自分の弱さをも見つめ直して、とても苦しくなってしまった作品である。家族が一緒に居ることは、権利なのか義務なのか、自然なのか。

今後、『解散!!』という掛け声に、敏感に反応してしまいそうだ。
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