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ホームレス中学生
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コメント・書評 |
芸人というもの
塩津計
Jan 14, 2008 12:32:06 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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| 田村裕さんは正しい芸人の道を歩んでいるというだろう。昔から日本人は芸人を「河原乞食」と言って差別してきた。芸人のルーツは乞食なのである。まともな人間のなるものではないのである。しかし差別がタブーとなって戦後、次第に芸人と堅気の境界線があいまいになってきた。ただの芸人を「セレブ」などと奉って、堅気の職業を「リーマン」などと蔑む愚か者さえ巷には出てきた。中には菊川伶のように桜蔭女子中・高から東大を出ているくせに芸人に成り下がる輩まで出てきた。私の尊敬する山本夏彦さんはこうした風潮を「結構であるように見えて結構でない」と切り捨てた。「芸人が貯金するのは間違っている。芸人は稼いだ金をその場で使いきらねばならない」と断言した。芸人とは、マトモな人間がなるものではないのである。本書の著者である田村さんのように崩壊した家庭、破綻した家庭に生まれ、全く失うものがなくなった人間が仕方なくなるものなのである。芸人として大成した萩本欽一も零落した大金持ちの息子で仕方なく芸人になり大成したわけだが、巨万の富を蓄えこれで苦労した母親に孝行しようと申し出たが、その母親は「お前には芸人だけにはなって欲しくなかった。そんな不浄なお金などみたくないし触りたくもない」と最後まで欽一に会おうとしなかったという。かつての日本人はこうして矜持を保ったのである。筋を通したのである。平等、平等を叫びすぎて、人間として持つべき本来の筋、本来の価値観、本来の人生観というものを思い出すためにも、本書は必読であるといえよう。 |
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