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てのひら怪談
ビーケーワン怪談大賞傑作選
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コメント・書評 |
ピリッと効いたスパイス
紫月
Dec 10, 2007 8:13:08 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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ネット上で公募された怪談集。しかも、文字数にして八百文字以内。失礼ながら、期待はしていなかった。ただ、まあ一話一話が短いし、時間が少しあれば一つずつ読めるから……と軽い気持ちで手に取ったのが本書。 ところが開けてびっくりというか、作品一つ一つの質の高いこと。これ、本当に公募なの?と思うくらい。 文末には著者のプロフィールと作品名が掲載されているので、見比べながら読むと楽しい。 個人的には田辺青蛙さんの作品が好きだったので、この人の作品ばかり先にまとめて読んでしまった。 そんな風にして、一つずつ読むはずが、あっという間に十話、二十話と読み進み、一日で読み終えてしまった。読み終えた後で文末を見れば、
――収録作品の配列は、連句連歌の「座」や百物語怪談会の様式を意識した構成を採った。
……知らないうちに百、読んじゃったよ。怖いじゃん!
八百文字という制限は短編にしても非常に短いものだし、作品によっては四百文字以内のものまである。原稿用紙にして、一枚。それだけの話なのに、本書には短編らしく、ぴりっとスパイスの効いた怪談が数多く掲載されている。 文字数が極端に少ないので、おどろおどろしい擬音などで無駄な描写がないところもまた、いい。
先ごろ、続いて『てのひら怪談2』が発売されたところらしい。2になると、またまたレベルが上がっているのだろうか?などと、読む前から次への期待が膨らむ一方、八百文字なら自分も……などと、妄想も抱いてしまう。 私と同じような妄想にとらわれた人は何人いるのだろう? |
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