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凍りのくじら  講談社ノベルス

凍りのくじら(講談社) 辻村 深月著
税込価格: ¥1,040 (本体 : ¥990)
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出版 : 講談社
サイズ : 18cm / 370p
ISBN : 4-06-182458-9
発行年月 : 2005.11
利用対象 : 一般

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内容説明

カメラマンの父が失踪してから5年。毀れそうな家族をたったひとりで支えてきた高校生・理帆子の前に現れた青年・別所あきら。彼の優しさが理帆子の心を癒していくが…。家族と大切な人との繫がりを描く「少し不思議」な物語。

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コメント・書評

主人公の痛いほどの思いは、びしびし伝わってくる
読み人
May 22, 2007 5:46:23 PM
評価 ( マーク )
★★★★

 雑誌、「ダ・ヴィンチ」の冒頭に今月のこの一冊みたいなコーナーが
あるのですが、そこで紹介されていた、話題の一冊です。
 最初に、これ講談社ノベルスですが、ミステリじゃないですね。
 どちらかというと、中間小説というか、語りなんかは、純文学系に近いです。
 主人公は、女子高校生の理帆子。カメラマンの父親は失踪、
元彼は、精神を病んでいて、ストーカー一歩手前と
ここまで書くと、物凄いかわいそうな女の子の話しって思われそうですが、理帆子は、全然暗くならずに、前向きに普通に生きています。
しかし、著者の上手い語りによって、理帆子の”痛い”思いは、びしびし伝わってきます。
みんなと同じように生きているのに心の中では、叫びや悲鳴をあげている感じ。
 それも、叫びを書いてあるわけではないのに、それが、読者には、しっかり伝わってくる感じ。
書きかたとしては、かなり文学度が高い気がしました。
 どうして、この作品が、ミステリ系の講談社ノベルスなの??って感じですね。
 又、文学度って書きましたが、この理帆子は、わたしにとって、頭がいいっていうことは、その人の読んだ本の数だ。とか、本好きには、にやりとさせるか、嫌な女の子かは、微妙なところ。
 もう一つどきっとさせられたのが、理帆子が、母親に対し
私は、あなたよりもう充分頭がいいからと、思う描写。
これも、かっこいいか、嫌な女の子かは、かなり微妙ですが、
ざくっと、読者の心には、入ってきます。
 ストーリーテリングは、ちょっと今一乗れなかったけど、文章表現というか、語り口調は、
めちゃめちゃ凄い、タレント(才能)です。

 講談社ノベルスって、ミステリって銘打って
自由に、それこそ、小説スタイルの右から左まで幅広いタレントを育てている感じで、逆に自由な小説出版形式だなぁ、とも思いました。
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