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配達あかずきん
ミステリ・フロンティア
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コメント・書評 |
「良かったものは何度でも読み返したいのよ。自分の家の棚に置いておけば、好きなときに手を取れるでしょ。そう思うだけで気持ちが落ち着くの」
どーなつ
May 20, 2007 6:12:07 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の良いアルバイト店員・多絵のコンビが、さまざまな謎に取り組んでいく書店ミステリー、第1弾。 杏子がワトソンだとするなら、さしずめ多絵がホームズというところでしょうか。 本に纏わる連作短編が5作入っています。そのどれもが、本好きの心を擽る良作ばかり。物語の中の会話ひとつとっても、わかるわかるその気持ち、って同調してしまいます。 「でも、人から借りてもう読み終わった本でも、あとからわざわざ買うことがあるじゃないですか。それもすっごく嬉しそうに。ふつうは読んじゃった本って、買いませんよ」 「良かったものは何度でも読み返したいのよ。自分の家の棚に置いておけば、好きなときに手を取れるでしょ。そう思うだけで気持ちが落ち着くの」 これ、すごく分かるんですよ。私も人から借りて良かったら、後で買ってしまいます。だからといってすぐに再読するわけではなく、数年前に買ったはいいが、結局本棚に並んでいるだけって本がけっこうあるんだけれど、持っているだけで安心するんですよね。 いつかまた再読したいけれど、日々発売される新書や図書館で借りて読む本で手一杯で、なかなか1度読んだものを再読する機会がない。 だけど、おもしろかったものは持っていたい。そこにあるだけで「安心」する。 本好きのヒトにならこの気持ちわかってもらえるんじゃないでしょうか。(本好きのひと、皆が皆こういうタイプではないだろうけど) そして、さらにマニアックになってくると、以下の会話にも同調できるヒトがいるはず。 「私の友達は、好きな作家の本をハードカバーで買ってサイン会でサインをもらい、しばらく経って文庫になってから、その文庫を3冊買うの。(省略)ハードカバー版はもちろん大事に愛蔵するとして、文庫2冊のうち1冊は、持ち歩いて再読するため。もう1冊は知り合いにすすめるため。布教用って言ってたよ」 さすがに私はここまで1冊の本にお金をかけれないけれど、気持ちは十分分かるんですよ。 こっちは読む用で、こっちは保存用、って風に出来たら最高なんですけどね(やっぱり金銭面的にキツイ!!) ———————————— 1話目の「パンダは囁く」では、この本の出版元が東京創元社にも関わらず、他社の本が大活躍してしまうというお話なんです。 思わず「え、他の出版社の本の紹介みたくなってる」と驚いたのですけど、なんだかニヤッと嬉しくなってしまいました。 本の表紙も素敵ですよね。今まで発売してきたミステリ・フロンティアの本が勢ぞろいで並んでます。 すでにシリーズ第3弾も発売されるようなので、楽しみです。 |
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