コメント・書評 |
少し変わった能力を持った人々の連作集
読み人
Dec 24, 2006 6:05:23 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★
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宮城県のとある地域にあるといわれる、常野。 そこには、特殊な能力を持つ人々が、ひっそりと暮らしていました。 そして、その常野を離れて一般の人々同じように暮らす人たちも、、。 そんな常野一族の人々を主人公とした、連作短編集です。 柳田國男の遠野物語から、タイトルは来ていると思われるように、 超能力ではあるんだけれど、西洋風の超自然的なエスパーという感じでは、決して無くて、民俗学というか、地域伝承の昔話しみたいな、雰囲気を受けるように書かれています。 また、女性SF作家の草分け的な存在のゼナ・ヘンダーソンの「ピープル・シリーズ」へのオマージュでもあるとか、、。 最近、ゼナ・ヘンダーソンは河出書房の奇想シリーズで読みその中に、一編だけ、「ピープル・シリーズ」があったのですが、 まったく判らないでもないですが、そんなイメージはあんまりなかったです。 この作品は、恩田さんの中でも、初期の作品だと思いますが、 もうしっかり、恩田さん的雰囲気は、かもし出されています。 きっちり描写されているのに、 なんか、恩田さんが書く言葉の霧の中に迷い込んだ感じで、物理的確かなものが、きっちり読者の前に現れてくるような感じじゃない、 (ちゃんと描いてあるのに) しかし、ぼんやりとだけれど、重要ななにかは、読者へうったえかける、そんな感じですね。 本書は、恩田作品としては、わりと初期の作品にあたりますが、 もうきっちりかっちり、恩田ワールドが醸し出されています。 |
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