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中村屋のボース
インド独立運動と近代日本のアジア主義

中村屋のボース(白水社) 中島 岳志著
税込価格: ¥2,310 (本体 : ¥2,200)
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出版 : 白水社
サイズ : 20cm / 340,6p
ISBN : 4-560-02778-1
発行年月 : 2005.4
利用対象 : 一般

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内容説明

【アジア・太平洋賞(第17回)】【大佛次郎論壇賞(第5回)】1915年日本に亡命したインド独立の闘士ボース。新宿中村屋に身を隠し、極東の地からインド独立を画策する。アジア主義と日本帝国主義の狭間で引き裂かれた懊悩の生涯。「大東亜戦争」の意味とナショナリズムの功罪を描く。

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コメント・書評

中村屋のカレーの背景
くにたち蟄居日記
Sep 29, 2006 1:51:35 AM
評価 ( マーク )
★★★★★

 発売以来気になっていた本だったがようやく読む機会を得た。
 僕は もともと中村屋のカレーの大ファンであるが あの香り高いカレーの背景に かような劇的なものがあったと知って感銘を受けた。
 ボースという インドの独立に生涯を賭けた革命家の話である。
今 僕らにとって インドは案外遠い国だ。最近こそBRICSと称して 経済的に注目されつつあるが それもごく最近の話である。大半の日本人にとっては インドとはカレーや紅茶で知っている程度ではないかと思う。1970年代のヒッピー文化の際には インドは聖地だったらしいが。
 それだけに戦前の日本とインドの繋がりには新鮮なものがあった。ボースは 祖国の独立を願い 支配していた英国を憎む。その余りに 第二次世界大戦に突っ込む日本に同調していった姿は その後の歴史を既に持っている僕らにはつらいものもある。日本に同調しすぎて インドから「日本の傀儡」と見なされ 革命家としては挫折し 死を迎える。その意味では悲劇的な人生だ。
 しかし 精一杯人生を駆け抜けた爽快感が どこかに漂う。これは著者のボースに対する愛情に満ちた眼差しがなせる部分だと思う。
 今ではボースを知る人は少ない。中村屋のカレーは残った。
 インドに向き合う必要がある人には是非読んでほしい。
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