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ベルカ、吠えないのか?
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コメント・書評 |
軍用犬たちのみた戦後現代史
読み人
Jun 28, 2006 6:52:24 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★
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古川日出男さんは、「アラビアの夜の種族」というとんでもない作品 を書き、私の中の、”とんでもない本を書く人リスト”に記録されてしまったので、今回のこの話題の「ベルカ、吠えないのか?」のプロットを 聞いてもあんまり私は、驚きませんでした。 この人なら、それぐらいやると思っていたよ、、。って感じです。 (「アラビアの夜の種族」も読みましたが、ブログの記事には、していません そのころは、ブログといったものが、無かったので) と、ちょっと偉そうなこと書いて”つかみ”にしましたが、 やっぱり本書のアイデアというか、プロットは凄いです。 太平洋戦争中、日本の軍用犬とアメリカの軍用犬が、 キスカ島においていかれます。 その犬の子孫たちから、みた第二次世界大戦後の現代史といったものが、 大筋で、その合間合間に、謎の老人とロシアの裏社会の闘争に巻き込まれた、 ヤクザの娘さんの話が、入っています。 犬たちのも色々で、全ての犬が軍用犬になったわけでなく、 ブリーダーの種犬に育てられたり、薬物探知犬になったり、 自由に生きる犬もいます。 この犬の見た現代史とヤクザの娘さんの話が、ラストで交わるのであっぱれです。 文体のスタイルも暴走気味です。 会話文と地の文と感情の区別が殆どなく、漢字のも強引にルビを振って 読み方を作者の指定する言葉に誘導というか、強引に先導しています。 又、書き手の主観というか視点も自由に飛び回ります。 で、犬に対しては、おまえは、と二人称で書かれています。 これは、テッド・チャンの「あなたの人生の物語」にも使用されていたテクニックです。 「アラビアの夜の種族」でも、述術はかなりエキサイトしてましたが、これは、 この「アラビアの夜の種族」と、いったテーマから来るものだと、 納得していましたが、この本読んで確信しました。 これは、古川日出男さん自身のスタイルなんですね、、。 併し、人間って相変わらず第二次世界大戦後、国家間の総力戦はなくなった といえ、戦争ばかりしてますね、、。 犬も、何代も何代も付き合わされて、いい加減あきれていると、思います。 |
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