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ベルカ、吠えないのか?

ベルカ、吠えないのか?(文藝春秋) 古川 日出男著
税込価格: ¥1,800 (本体 : ¥1,714)
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出版 : 文藝春秋
サイズ : 20cm / 344p
ISBN : 4-16-323910-3
発行年月 : 2005.4
利用対象 : 一般

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内容説明

1943年、日本軍が撤収したキスカ島。無人の島には4頭の軍用犬が残された。捨てられた事実を理解するイヌたち。やがて彼らが島を離れる日がきて−。それは大いなる「イヌによる現代史」の始まりだった!

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コメント・書評

軍用犬たちのみた戦後現代史
読み人
Jun 28, 2006 6:52:24 PM
評価 ( マーク )
★★★

 古川日出男さんは、「アラビアの夜の種族」というとんでもない作品
を書き、私の中の、”とんでもない本を書く人リスト”に記録されてしまったので、今回のこの話題の「ベルカ、吠えないのか?」のプロットを
聞いてもあんまり私は、驚きませんでした。
 この人なら、それぐらいやると思っていたよ、、。って感じです。
(「アラビアの夜の種族」も読みましたが、ブログの記事には、していません
 そのころは、ブログといったものが、無かったので)

 と、ちょっと偉そうなこと書いて”つかみ”にしましたが、
やっぱり本書のアイデアというか、プロットは凄いです。
 太平洋戦争中、日本の軍用犬とアメリカの軍用犬が、
キスカ島においていかれます。
 その犬の子孫たちから、みた第二次世界大戦後の現代史といったものが、
大筋で、その合間合間に、謎の老人とロシアの裏社会の闘争に巻き込まれた、
ヤクザの娘さんの話が、入っています。
 犬たちのも色々で、全ての犬が軍用犬になったわけでなく、
ブリーダーの種犬に育てられたり、薬物探知犬になったり、
自由に生きる犬もいます。
 この犬の見た現代史とヤクザの娘さんの話が、ラストで交わるのであっぱれです。
 文体のスタイルも暴走気味です。
会話文と地の文と感情の区別が殆どなく、漢字のも強引にルビを振って
読み方を作者の指定する言葉に誘導というか、強引に先導しています。
又、書き手の主観というか視点も自由に飛び回ります。
 で、犬に対しては、おまえは、と二人称で書かれています。
これは、テッド・チャンの「あなたの人生の物語」にも使用されていたテクニックです。
 「アラビアの夜の種族」でも、述術はかなりエキサイトしてましたが、これは、
この「アラビアの夜の種族」と、いったテーマから来るものだと、
納得していましたが、この本読んで確信しました。
これは、古川日出男さん自身のスタイルなんですね、、。
 併し、人間って相変わらず第二次世界大戦後、国家間の総力戦はなくなった
といえ、戦争ばかりしてますね、、。
 犬も、何代も何代も付き合わされて、いい加減あきれていると、思います。
この書評はいいと思った・・・
 
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