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コスプレ幽霊紅蓮女
『このミス』大賞シリーズ
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コメント・書評 |
長女は生意気にも、B級ミステリとしてはいいじゃん、なんていいますが、主人公の繰り出す風太郎ばりのネーミングの技に私は★五つあげちゃいます。値段も安いし
みーちゃん
Jun 24, 2006 11:20:11 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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まずサブタイトル「コスプレ幽霊」という言葉に惹かれました。しかも、一応は『このミス』大賞シリーズと銘打ってあります。無視を決め込んではいますが、嫌いではない「このミス」、やっぱ読みでしょ、ちょっと梅図かずお、してますけれど。 舞台は現代の京都、さすが大阪府生まれ、立命館大学文学部哲学科卒、新阪急ホテル勤務の上甲ですが、実は読んでいて殆ど京都の風情を感じることはありません。地名としては出てきても、それ以上の描写が殆どないからで、これならむしろ東京を舞台にした方がよかったのでは?と思うほどです。 ただし、ミスマッチだな、と思ったのはここくらいで、あとは文章も上手なせいか、スラスラ読むことができます。 主人公は、辺倉史代、29歳の小学校教師。授業をしながら、PCで密かに通信している、とはありますが、子供たちだけではなく同僚、教頭からも馬鹿にされているので、痴愚魯鈍の類かな、なんて思うんですね。ところがです、史代が一旦、紅蓮女になると、会話こそまともに出来ないけれど、冷静に物事を判断し、鍛えた技を駆使したりします。この落差が大きくて、「それなら話せばいいじゃん」なんて思うんですね。 ま、それがオタク、といえば言えるんでしょが。で、この孤独な女の生きがいは、自分で長年かけてつくりあげた都市伝説「紅蓮女」と呼ばれる幽霊の変装をして人を恐怖させることです。bk-1の紹介には「驚かすこと」と書いてありますが、文中で史代は「驚かす」ことを軽蔑し、目指すのは「恐れさせること」と言っていますから、bk-1の紹介は間違っています。ドーデもいいんですが・・・ で、これは紅蓮女のコスチュームに身を包んだ史代が、様々な怪奇スポットで遭遇する事件にが立ち向かう話で、彼女が繰り出すマッチ技の凄さに、やっぱり。たとえば手の平に生み出した炎を組んだ両手の上で浮遊させる“紅蓮闇蛍”、指先から火の玉を放つ“紅蓮炎舞”、その変化技“紅蓮炎舞・星地雷”“紅蓮炎舞・暴流”“紅蓮炎舞・輝蝶”、他にも“紅蓮爆連弾”“紅蓮千畳爆連弾”“紅蓮集中爆連弾” 「それなら話せばいいじゃん」なんて思うんですね(リフレイン、使いまわし)。だから、あまりに気弱な史代像は無視して、ひたすら格好いい部分だけを読んでいった方が正しいかな、なんて思いもします。 で、総体的に言えば、「読んでよかった、これなら娘二人も不満はいうけれど、それなりに楽しむだろうな」っていうレベル。ま、ヘタレ部分だけは嫌がるでしょうが。でも、マッチ技、これは本当に華麗で、ケータイ刑事銭形よりも数段上だろうななんて思います、はい。目次を写しておけば プロローグ 紅蓮女同好会BBS 第一夜 ハロウィン「紅蓮女vs口裂け女」 昭和の伝説、口裂け女に遭遇!?新旧世代交代戦 第二夜 クリスマスイヴ「紅蓮女vs紅蓮女es」 コスプレ監獄居酒屋での怪談パーティ 第三夜 大晦日「辺倉史代vs刃業の鏡」 紅蓮女に変身できず!?阿鹿里旅館、見てはならない鏡を探せ 第四夜 バレンタインデー「紅蓮女vs苦色の手紙」 副担任の涙の記憶、エマ先生をあざむけ! 第五夜 史代の誕生日「紅蓮女vs電話男」 紅蓮女の正体がバレた!?謎の脅迫電話を退けろ エピローグ エイプリル・フール「紅蓮女vs??」 そして紅蓮は、桜の海に となっています。 同僚で元気のいい、でもちょっと頭が悪そうなエマ先生こと英麻先生や、史代と同じ四年の担任で2歳年下の剣塚小五郎先生(突如、64頁で剣束小五郎となる?)、史代に厳しいというか当然の態度をとる教頭、怪しい口裂け女、フェレットのコゴローなどが出てきます。 ちょっとオドロオドロしい装画はオガサワラミチ、いかにも宝島社らしいチープな装幀は松崎理。 |
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