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男の作法  新潮文庫

男の作法(新潮社) 池波 正太郎著
税込価格: ¥460 (本体 : ¥438)
出版 : 新潮社
サイズ : 16cm / 216p
ISBN : 4-10-115622-0
発行年月 : 1984.11
利用対象 : 一般

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コメント・書評

男だけでなく、女も、人間として
オクヤマメグミ
Apr 27, 2006 6:16:13 PM
評価 ( マーク )
★★★★★

初版は昭和56年だという。
冒頭で著者は『この本の中で語っているのは、かつての男の常識とされていたものである』と記しているが、この本を手に取った私が今いるのは、その当時から二十数年後。
経済状態や意識の変化など大きく変わったものはあるけれど、著者の作法はちっとも色あせない。
そもそも女である私が『男の作法』なんて読んでどうするのだ…という感じだが、以前『人間というもの』という著者の作を読んで目からウロコが落ちた。
なのでタイトルに関係なく、本書も読んでみることにした。
仕事や食事、家族など項目に分かれて著者の言葉で語られている。
項目ごとに添えられている蕎麦や鮨の食べ方も楽しい。
中でもすきやきの食べ方は興味深かった。
人生は無限ではない。
生まれた瞬間から、死はその先に存在する。
その事を心に置いて、人生を生きるのが望ましいという。
意識するかしないかで、人生は変わる。
『現代では寿命が延びて、死ぬということについてあまり考えなくなった。
侍の時代では絶えず死が側にあったから、それを踏まえて日々を生きていた。』
歴史を遡って例えを出すのも分かりやすかった。
特に、『今の若い人はプロセスを大切にしない』という箇所では情けないけど思い当たるフシが多々あった。
すぐに結果を求めようとする私たち。
何も全てが結果に直結しているわけではない。
その間にある、一見無駄に見えるひとつひとつがプロセスなのだ。
男に限らず、「人間の作法」ともいえる1冊。
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