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エンディミオンの覚醒  上  ハヤカワ文庫 SF

エンディミオンの覚醒(早川書房) ダン・シモンズ著
酒井 昭伸訳
税込価格: ¥1,155 (本体 : ¥1,100)
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出版 : 早川書房
サイズ : 16cm / 703p
ISBN : 4-15-011423-4
発行年月 : 2002.11
利用対象 : 一般

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コメント・書評

補完すべき点もあるようですが、旅の終着です。
kokusuda
Mar 31, 2006 2:20:08 AM
評価 ( マーク )
★★★★★

英国の天才詩人ジョン・キーツの物語詩の題名をそのまま使っていた
「ハイペリオン」シリーズの最終巻。
やっとオリジナル?の題名になりましたが、前作の正統な続巻です。

32世紀の銀河系を支配している「パクス」から逃れた
アイネイアーとエンディミオンたち。
彼らはマゼラン星雲に隠されていた地球へたどり着き、平穏な日々を過ごしていた。
しかし、その間も銀河系ではカトリック教会、軍部、経済界、
超AI群「テクノコア」などが暗躍していた。

再び、銀河系へ旅立つことになったエンディミオンはアイネイアーたちと
別行動を取ることになった。
辺境惑星へ隠しておいた宇宙船を回収するためだ。
転送ゲートを使った河下りで惑星を目指したが、、、。
苦難の末、惑星「天山」で再会したエンディミオンとアイネイアー。
しかし、その惑星で「パクス」と対決することになる。
「パクス」と結託した「テクノコア」が送り込む刺客。
「教える者」アイネイアーの真の使命とは?
「テクノコア」の真の目的とは?
「パクス」と「テクノコア」、「アウスター」の関係は?
人類の未来が、運命が動き出した、、、。

この作品を読み終えて書きたいことは数々あります。
何を書いてもネタバレになる気がしますが、、、(笑
それでも、いくつか挙げてみます。
独立した超AI群「テクノコア」を人工生命(AL)論で謎解きしていますが、
訳のせいでしょうか?
少し、理解に苦しむ点があります。
星野力氏、白石明彦氏などの人工知能、人工生命についての著書が参考になります。
他にキリスト教の教義、小乗仏教、覚醒“RISE”の意味など
気になった点(アラ?)が、、、。

特筆しておきたいのは過去の名作へのオマージュとシモンズ氏の「ホラー作家」らしさ。
シリーズの題名自体がキーツの物語詩から取ったように様々な作品に
酷似したシーンが目に付きます。
本作の第一部でエンディミオンが訪れた惑星の景観。
第二部でのダライ・ラマとの出会い。
惑星「天山」の生活や登場する「風使い」の存在。
第三部での森林軌道スフィア、エンディミオンとアイネイアーの別離と再会など、、、。
私の分かる限り、7作以上の作品がモトネタ(本歌)として使われているようです。
また、凄惨で血みどろな場面になると描写が活き活きとしてくるところなんか、
ホラー作家らしいと言うか、何というか、、、。

前作と本作はエンディミオンの一人称で展開しています。
いろいろと仕掛け(伏線)もあるのですが、緻密すぎてワカンナイ人もいるのでは?
しかし、筆力と言うか、読ませる力は大したもので
長い作品ですがSF初心者から上級者まで楽しめます。
「ハイペリオン」から本作まで一気に読むのがお勧め!
なんですが、4作(計8冊)で4300ページを超える
普通の文庫10冊分の長さなので、、、(笑
この書評はいいと思った・・・
 
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