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ウルトラ・ダラー

ウルトラ・ダラー(新潮社) 手嶋 龍一著
税込価格: ¥1,575 (本体 : ¥1,500)
出版 : 新潮社
サイズ : 20cm / 334p
ISBN : 4-10-382303-8
発行年月 : 2006.3
利用対象 : 一般

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内容説明

昭和43年暮れ。東京・荒川に住む若い彫刻職人が忽然と姿を消した。それから35年以上の月日が流れ、ダブリンに超精巧偽100ドル札あらわる。震源は「北」! 前NHKワシントン支局長が放つドキュメンタリー・ノベル。

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コメント・書評

現在進行形の「事実」を表現するためのフィクション
半可通
Mar 26, 2006 11:54:39 PM
評価 ( マーク )
★★★★★

「事実」をひとつひとつ積み重ねて「真実」に迫る「ノンフィクション」。ただ「ノンフィクション」には取材の積み重ねとある程度事実が定着し、取材協力者も口を開ける(ホトボリが冷める期間)がどうしても年月がどうしても必要で、現在進行形のものにはどうしても突っ込みがたりないとか書ききれないところが出てきます。
それでは過去積み重ねてきた取材によるデータが相当ある。しかし、いまだなお、取材対象や事件、そのものが進行形でホトボリが冷めるどころか今もなおホットである場合、どうやってその事象を発表するのか。問題をどう世に問えばよいのか。事実に迫るために何ができるのか。それが出来るのがフィクションによる作品の発表だと思います。
作者はご承知の通りのNHKアメリカ総局の特派員を長年勤めたジャーナリスト。いままで彼が国際情勢を伝えるのはニュースであったり、ドキュメンタリーであったはずです。
その彼があえて、「小説」の形で提示してきた狙いはいったい何なのか。「拉致」、「核」、「国際情勢」、「インテリジェンス」、「戦争責任」、「国家」・・・。
それをじっくり考えながら読むことにより、この本は数倍興味深く読むことが出来ると思います。細かい取材、ディテールの積み重ね。これを標準的な小説のサイズに収めたのはいいことでもちろんこの作品自体も楽しむことができるレベルに達していると思います。
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