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自転車少年記
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コメント・書評 |
思わず自転車に乗って旅行がしたくなる一冊。
エルフ
Jan 10, 2006 7:03:02 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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毎回竹内氏の本を読むと読了後の爽快感に感動を覚えてしまいます。 本を読むだけでこれだけ爽やかな気持ちにさせる作家さんは他にはいないのではないでしょうか。 「自転車少年記」は私の中では「カレーライフ」「じーさん武勇伝」に繋がる一冊。 青春ものなので物語がどんどん広がっていくのは当たり前なのでしょうが、予想以上に彼らの周りが動いていきそして未来が広がっていく様子は、本をただ読んでいるのか、それとも彼らを応援しているのか分からない状態に。 何となくただ読書している感じではいられない一冊なんですよね。 昇平が初めて自転車に乗れた日に出会った草太と奏。 まさかこの出会いが一生ものになるとは思いもしない出来事。 でも人生なんて本当に「思いもしない」出会いばかりなんですよね。 彼らはそれぞれに性格も違うし、望んでいる道も違う。時には自分の進む道が分からなくなって挫折したり、お互いに思いが通じずに寄り道したりと本当普通の人たちの人生そのもの。 そこに自転車が加わるのですが、この本を読んで初めて思いましたが自転車だけ乗り物の中で後ろには進めないのですよね、だから自転車に惹かれ、自転車に乗り続ける彼らの人生も決して後ろ向きには進まない。どれだけ迷ってどれだけ孤独を感じたとしても自転車に乗り続けるように前へ前へと進んでいくのです。 彼らの漕ぐ自転車の風を感じながら物語はぐんぐんと勢いを増して幅が広がっていくのです。 竹内氏のサイトでこの本のメインとなっているものは下の二つの物語だそうです。 ・一人の少年が初めて自転車に乗れた日から、やがて自分の息子を自転車に乗れるようにするまで。 ・一人の少年の恋が、何百人という人々が何百キロという距離を走らせるイベントを生み出すまで。 確かにメインはこの二つの物語なのでしょうが、竹内氏の本では無駄な登場人物は一人もおらず、脇役かな?と思う人でも最後までちゃんとその位置づけが出来ているのです。 海岸で出会う意味深のじーさん。竹内氏の他の作品は手元にないので確認できないのですがあのじーさんですよね。 この本を読むと自然に明日は自転車でちょっと出掛けてみようかな・・と思ってしまうかも。 単行本で価格もやや高いのですが、何故か竹内氏の作品はなかなか文庫落ちしないので・・・。 でも2、000円出しても手元に置いておく価値のある一冊。オススメ。 |
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