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生命最初の30億年
地球に刻まれた進化の足跡
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コメント・書評 |
細菌や古細菌に関する古生物学の面白さと興味深さが伝わってくる
萬寿生
Dec 25, 2005 5:16:34 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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著者自身が(古)細菌の化石の研究を中心とした古生物学を楽しんでおり、素人目には地味な学問である古生物学の、その面白さと興味深さをなんとか伝えようとする意気込みが伝わってくる本である。各章の初めに語られる化石収集のための著者自身のフィールドワーク体験が、なまなましく生き生きととしている。読んでいて自分も現地に行って実際に化石を採掘してみたくなるほどだ。 原書の題名は「幼年期惑星上の生命」というようなものだ。古生物学というと、最近はパージェス頁岩に代表されるカンブリア紀の奇妙奇天烈な多種多様な動物群が有名だが、それらはおよそ3億年とか5億年まえの生物である。この本で取り上げられている生物は、それ以前から30億年前のものである。10倍近い年代を遡る。その時期は動物も植物もいなく、細菌や古細菌のみである。当然肉眼では見えなく顕微鏡で観察することになる。断片的な破片や群体から、現生の細菌や古細菌と比較し、種を同定していく。地層の年代を確認し種の系統を調べたり、代謝作用を推定したり、地質学や気象学やDNA分析の分子生物学といった多様な学問分野の知見を応用適用する。古細菌や細菌代謝作用により古生物が地球の環境のどのような変化を与えたか、そしてその古生物と地球環境の相互作用により、古細菌や細菌の原核生物から我々人間のような真核生物が、どのような地球の環境変化のもとでどのように進化してきたか、が語られている。 |
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