コメント・書評 |
添付の建物の図面、これが不親切で、肝心の謎解きにちっとも役に立たないんですね。ここ、まちっとナントカしたらどうなんでしょう、工学博士さま・・・
みーちゃん
Nov 18, 2005 8:13:12 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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建築学専攻の山吹早月、そして彼の友人の海月及介と加部谷恵美が登場した『Φは壊れたね』、西之園萌絵とラヴちゃんこと反町愛が活躍する『θは遊んでくれたよ』に続く新シリーズ第三弾です。今回活躍するのはシリーズ第1弾『Φ』とおなじ、全員のベクトルの向きが異なる大学生3人組、というか二人と一人というか、バラバラな3人。 カバーには、タイトルと著者名の間に、小さな字で「惨劇は、人知れず最初の小さな亀裂を生じさせる。」と書いてあります。カバーデザイン=坂野公一(well design)、フォントディレクション=紺野慎一(凸版印刷)、ブックデザイン=熊谷博人・釜津典之 巻末に 「冒頭および作中各章の引用文は『存在と時間』(ハイデガー著、桑木務 岩波文庫)によりました。」とあります。今までの小説ですと、ケッ!ハイデガーかよ、哲学者の名前をミステリに出して気取るなよ、てなことを思うんですが、今回はあまり気になりません。ま、意味不明ではないですけれど冗長な言い回しだな、哲学者、とは思うんですが違和感はないです。 で、人物紹介をしましょう。 赤柳 初朗 探偵、加部谷 恵美 C大学2年生、海月 及介 C大学2年生、山吹 早月 C大学大学院M1、西之園 萌絵 N大学大学院D2、国枝 桃子 C大学助教授、犀川 創平 N大学助教授、佐々木睦子 西之園 萌絵の叔母、諏訪野 西之園家の執事。 神居 静哉 超能力者、富沢 健太 新聞記者、鈴本 倫子 カメラマン、登田 昭一 不動産業者、山下 美枝 信者、平井 綾 信者、近藤&鵜飼 愛知県警刑事。 がはは、結局登場人物リストを全部書き写しちゃったんですが、今回に関しては致し方ないですね。それなりに、皆、役割をもってますから。で、ちょっと見て欲しいのが萌絵の叔母である佐々木睦子です。他の人物は苗字と名前の間に一字分のブランクがあるんですが、彼女だけはありません。字数の問題ではないですね、だって西之園 萌絵と同じ五字ですから。写し間違いじゃないかと確認しましたが、一目瞭然。これは謎です。まっさかデザインじゃないですよね。 内容は、ここまでしか紹介しませんが、謎解きについて一言。巻頭にある建物の図面と、犀川のいう部屋がピッタリ来ません。そのせいでしょう、言っていることは簡単というか眼からウロコなんでしょうが、私などはポカンです。建築家の夫に言わせると、よくあるように平面図に死体の位置を書いておくだけで、問題は解決したのに何で手を抜いたんだろう、とのこと。私もそう思います。 それはともかく、マンネリズムにドップリ浸かったシリーズだけに、読んでいてほんとうにマッタリしますね。特に、加部谷の一見もっさりしながら、気が利かないことを武器にごり押しをしていく冒頭のあたりなんかは、こういう人間にだけは身の回りを歩いて欲しくないなあと思わせます。ま、加部谷は女の子ですが、ブリッコしているのは正直、気持ち悪いです。 それにしても、こういう恋愛学園というのが森の願望なんでしょうか、荻原浩『さよならバースディ』にも似た研究生活がありましたが、常軌を逸したとしか思えない学府事情、とでも書いておきましょう。 |
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