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ニューロマンサー
ハヤカワ文庫 SF
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コメント・書評 |
超空間えんずい斬り!
tujigiri
Nov 9, 2005 3:40:14 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★
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ぐわあ〜。 わけわかんねえ! でもスゴイ……。 電脳空間に没入(ジャックイン)し、氷(アイス)と呼ばれるセキュリティブロックをかいくぐって自由自在にハッキング行為を行う「カウボーイ」、ケイス。 かつてその稼業でヘタをうち、電脳空間にアクセスする能力を封じられて、混沌の悪徳都市チバシティーの片隅でボロクズ同然の暮らしを送っていた彼は、ある日突然えたいのしれぬアミテージという男にとらえられ、能力回復の手術を受けさせられる。 ただし回復は一時的なものであり、アミテージに従ってある任務を果たさなければ再び路地裏の惨めな生活に戻らねばならなくなるという。 やむなくアミテージの組んだパーティに加わったケイスは、同様の方法で集められた仲間とともに、電脳世界のタブー領域に深入りするハメになる。 ケイスとは反対に現実空間での工作活動を担当する凄腕の女戦闘員モリィや、空間に幻影を出現させる能力をもつリヴィエラ、月世界で独自の進化を遂げたザイオン人のコンビなど、いずれも超一流のエージェントたちが入れ替わり立ち代り登場し、ケイスはケイスで脳死につぐ脳死を繰り返しながら、背後からすべてを動かすハイパーAI・冬寂(ウィンター・ミュート)の干渉のもと、誰ひとり真の目的を告げられぬ任務はめまぐるしく進行していく。 はたして、ケイスらを駆り立てる謎の組織の正体は? 電脳空間の奥底に眠る秘密とは? 超文体で炸裂する、元祖サイバーパンク小説。 こいつはSF界のウィリアム・バロウズだな。バロウズ「裸のランチ」もわけのわからないカオス世界を描いていたけれど、この小説もかなり難解。説明なしにオリジナルな単語や表現が続出するため、文意はなんとなくのニュアンスで把握するほかなく、小説の雰囲気を再現するのは非常に難しい。 が、独自の世界観が完璧に確立されているために妙にイメージ力を喚起するところがあって、少し慣れてくるとスリリングな読書感覚を味わうことができる。 とはいえ、あまりのドライブ感にきちんと話の筋を追えていたのかイマひとつ自信を持つことができず、解説まで読んではじめて大きな誤読はなかったと知り、ホッとした。 なんというか、明治時代の人間に携帯電話の概念を説明してもほとんど理解できないように、20世紀生まれにはこの小説の示す未来性に脳内処理が追いつかないのだろう。 整然とした理解は及ばないが、なぜか読み進められてしまう。 それもSF小説の醍醐味のひとつだろうと思う。 |
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