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国家の自縛

国家の自縛(産経新聞出版) 佐藤 優著
斎藤 勉聞き手
税込価格: ¥1,575 (本体 : ¥1,500)
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出版 : 産経新聞出版
発売 : 扶桑社
サイズ : 20cm / 239p
ISBN : 4-594-05023-9
発行年月 : 2005.9
利用対象 : 一般

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内容説明

外務省が切り捨てた異能の外交官佐藤優が、外交の舞台裏から国家戦略まですべてを明かす。05年3月新潮社刊「国家の罠」の続編。

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コメント・書評

人にすすめる前に、読み解きにタップリと時間をかけたい一冊。
和田浦海岸
Oct 11, 2005 10:12:22 AM
評価 ( マーク )
★★★★★

国連大使・北岡伸一氏が、読売新聞夕刊「仕事/私事」欄に、今連載しております。週一回(水曜日)で、その最初(2005年9月28日)にこんな言葉がありました。
「・・日本の外交官は、勤勉だし優秀だ。ただ日本では、官が知識を独占していて、こうした外部の知的コミュニティとの連携が弱い。外部の人は、政治の立場からある程度自由な発言が出来るし、その結果、全体として日本外交の厚みが広がるのだが、それが足りない。・・・」。
中途半端な引用で申し訳ないのですが、
ここに「官が知識を独占し」という箇所があります。
その独占が、たまたま漏れる時がある。
そんなたいへん貴重な例として、この本があります。
もちろん、読まずにすますことも出来るのですが、
それでは、漏れる貴重さを見逃してしまうのです。
紹介したいことは、山ほどあるのです。
けれど、 簡単な引用ほど、誤解を生みやすい。
残念ながら、紹介は断念。
私が興味を持ったのは、「汝の敵を愛せ」の解釈(p32)。
そして、卒業した同志社大学の神学部の話(p216〜)でした。
せめて、それぐらいは引用しておきましょう。
「『汝の敵を愛せ』っていう言葉が『聖書』にあるんですが、
汝の敵っていうのはみんな憎いんですよ。
敵を憎んで憎しみの心があると正確な判断ができますか。
判断を間違えるんです。
判断を間違えるとおかしな行動をとるんです。
憎しみは人の目を曇らせます。
だから自分のために汝の敵を愛さないといけないんです。
汝の敵を愛するっていうぐらいの気分でいるとちょうどバランスがとれ、物事が見えると。そこで判断したほうが得ですよということを『聖書』の中では言っているんですね」
「同志社の場合、
『良心の全身に充満したる丈夫(ますらお)の起り来(きた)らんことを』
というのを建学の精神にしたんですね。
・・同志社は日本の私学の中では非常に不思議な伝統の大学なんです。
・・神学の場合は大体、正しい理論が負けます。間違えた理論の方が政治を使ったり暴力を使ったりして正しい理論をやっつけるんですね。これが神学の歴史なんです。・・そういうものの考え方っていうのは・・『負けたよー』と言ってもその人が間違えてたとは思わないっていう訓練がされてるから、あまり偏見にとらわれずに、まずその人と会って、言っていることを聞いてみる。それまでは判断をしませんっていう感じの訓練がよくなされるんです。」
この本はインタビューになっております。
それを企画して聞き役になった斎藤勉さんは
あとがきにこう記しております。
「私より一回りも若い外交官が、まだ共産体制下のモスクワで、真冬の凍てつく深夜や早朝でもロシアの要人に夜討ち朝駆けを続けて表と裏世界に類いまれな人脈を築き上げ、・・モスクワの外交団、各国特派員にも『日本大使館に佐藤優あり』と注目されていた。『とるに足りない疑惑で異能の外交官を潰してしまうようになっては国家の損失だ』という危機意識を私は・・発信したかった。・・」
こうして発信され。
そして、読書家の受信機がためされているわけです。
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