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ハチミツとクローバー(クイーンズコミックス)
10巻セット
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コメント・書評 |
変わりゆくものと変わらずにそこにあるもの。
まめたろ
Jun 22, 2005 8:16:26 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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飲み物を買いに寄ったコンビニでまんが雑誌を立ち読みした。その中にあったひとつの作品の、主人公の女の子のモノローグが、頭のなかでぐるぐるめぐって離れなくなった。うちに帰って、その作品の全巻を、すぐインターネットで買った。次の日に届いたそれを、ご飯も食べるのを忘れて夢中で読んだ。 こんな風にして、私は「ハチクロ」の世界のとりこになった。 舞台は東京の小さな町の美術大学。そこに集った男の子と女の子の、切ない片想いを縦糸に、見えない未来への想いを横糸に織り成す青春ラブストーリー。「ハチクロ」の内容をまとめると、そんなところだろうか。 けれども、この世界は、そんな平凡なことばでは表現しきれないくらい、温かくて優しくて、透きとおっててきれいで、そして切ない。そっとどこかにしまっておきたくなるような、そんな世界なのだ。 そんな世界に住んでいる、登場人物たちの気持ちも、もう本当にそれこそ読んでいるこっちが痛くなるくらい伝わってきて、百面相しながら読んでしまった。片想いの経験は、けっこう誰にでもあると思うけれど、今はどこかにおいてきてしまったその気持ちを(だって持ち続けるのはあまりにも辛いから)この作品はもう一度味わわせてくれる。切ないけれど、なんだか幸せで、でもやっぱり切ないあの気持ちを。 そして、この作品のもう一つすごいところは、作品の中で世界がどんどん進んでいくことだ。いくら変わってほしくないような大切な世界であっても、時間が流れていくのといっしょに変わっていくのはとめられない。けれども、そんな中で変わらないものもあるということを、この作品は私たちに見せてくれている。 「ハチクロ」はまだまだ続いている。登場人物たちの成長と、この変わり続ける世界が、いったいどこに辿り着くのか、先を読んでいくのがとても楽しみだ。 |
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