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塩野七生ルネサンス著作集  5  海の都の物語  下

塩野七生ルネサンス著作集(新潮社) 塩野 七生著
税込価格: ¥2,100 (本体 : ¥2,000)
出版 : 新潮社
サイズ : 20cm / 453,12p
ISBN : 4-10-646505-1
発行年月 : 2001.8
利用対象 : 一般

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コメント・書評

塩野七生は結局これ!
塩津計
May 19, 2005 11:04:03 PM
評価 ( マーク )
★★★★★

塩野七生の本は沢山あるが、結局「サントリー学芸賞」を受賞した
「海の都の物語」に尽きますな。商業国家として繁栄を極めた中世の
都市国家ヴェネチア。最盛期には大英帝国顔負けの植民地帝国を築き
あげ、地中海を我が海としたヴェネチア。その栄華の絶頂期に衰退の
兆しは始まり、一旦衰退が始まると今までヴェネチアの長所だったもの
が短所となり、すべての歯車が逆回転を始めてしまう。帝国は衰退し
敗戦につぐ敗戦で領土は次々と失われていくが、皮肉なことにそれでも
ヴェネチア人は豊かであり続けたが故に、危機感は国民の間に高まる
ことはなく、構造改革の火は消され、衰退は続くのだった。豊かに
なった人間がリスクを取ることを避けるようになり、安全な道のみを
選ぶようになったことが国家から進取の気性を奪い去り、国家を衰退へ
と導いたという塩野の議論は初版から20年以上たった今も、その輝き
を失っていない。衰退した日本の大手都市銀行員に是非読ませたい一冊
である。
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