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ぼくの採点表  5  1990年代
西洋シネマ大系

ぼくの採点表(キネマ旬報社) 双葉 十三郎著
税込価格: ¥4,410 (本体 : ¥4,200)
出版 : キネマ旬報社
サイズ : 23cm / 621p
ISBN : 4-87376-238-3
発行年月 : 2001.4
利用対象 : 一般

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コメント・書評

ぼくの採点表
新田隆男
Aug 27, 2001 9:31:00 PM
評価 ( マーク )


 この一冊の登場で、「ぼくの採点表」ははついに20世紀映画のほとんどをフォローするに至った!88年に「60年代編」が出版され、そこから足かけ4年で「40、50年代編」、「70年代編」、「80年代編」。その後、、「戦前編」が出版されたが、とにかく今年、91歳になられるも著者は健康そのもの。今でも試写室通いはかかさず、月刊「スクリーン」の名物連載「ぼくの採点表」も続いて、ついに「90年代編」が出版されるに至ったとはめでたい。海外にも星取り採点の類は多いが、たった一人で戦前の映画から20世紀末の映画までフォローしてしまった、というのは史上空前ではないか?

 90年代編は600字前後の短評がほとんどだが、わずかそれだけの文字数の中に、作品のストーリーとポイントがギュッと圧縮されて詰め込まれ、、そこが凄い。例えば「ダイ・ハード」がタテ軸を中心としたシチュエーションの面白さを第一にして成功したとしたら、「ダイ・ハード2」はストレートなサスペンス& アクションをヨコに広げて展開している、という指摘など、意外と誰もしてこなかったのではないか?「タイタニック」が「歴史は夜つくられる」を豪華に焼きなおした映画だ、と喝破しているのもさすがだし、「羊たちの沈黙」評の最後に、これは続編が出来る、と断言しているのも、今となるとニヤリ。正確な批評眼とユーモアたっぷりな書き方、誰にもマネのできない至芸に唸る。

(新田隆男・エンタテインメント探偵)
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