コメント・書評 |
経済を知らなくても分かる、株に興味を持ってしまいそうな本
あや
Aug 31, 2004 11:42:00 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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三流大学を卒業して就職浪人中の白戸は、毎日、パチンコに明け暮れる日々を送っていた。そんな彼の前に突然現れた謎の老投資家。彼の秘書をしながら株式市場を学んでいく白戸。老投資家の目的は何なのか。預金量第三位の大都市銀行を相手に二人が挑む「秋のディール」の行方は?
2002年に放送されたフジテレビ「ビッグマネー!〜浮世の沙汰は株しだい〜」の原作本。作者は、2003年に第129回直木賞を受賞した石田衣良(いら)。
物語は、株式市場を中心に展開します。ちょっと注意が必要なのは、買った金額より高い金額で株を売れば儲かる、というのが普通の株取引ですが、本書では信用取引を行っているところ。つまり相場の高い時に先に売り注文を出して、株価が下がったら買い戻す。この時の差額が利益になる。このシステムを理解していないとこの話を読むのに「??」となってしまうので注意。
小塚老人の周到な計画によって、じわじわと銀行を追いつめます。小塚老人が仕掛ける作戦は、さながら波のようです。そして、目的は大成功…ところが、終盤では思わぬ展開を見せます。これもまた、この小説の面白さといえるでしょう。
経済小説はムズカシイという意識から敬遠しがちでしたが、作者の力量によっては面白いものにもなる分野なんですね。読了後、ちょっぴり株をやりたくなりました。
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