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ハンニバル  上巻  新潮文庫

ハンニバル(新潮社) トマス・ハリス著
高見 浩訳
税込価格: ¥746 (本体 : ¥710)
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出版 : 新潮社
サイズ : 16cm / 368p
ISBN : 4-10-216703-X
発行年月 : 2000.4
利用対象 : 一般

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コメント・書評

アクの強いシーンばかり印象に残った結果……
たむ
Aug 4, 2004 9:53:00 PM
評価 ( マーク )
★★★★

 名作の続編というものは、前作と変わらず面白ければファンには喜ばれるが批評家からはマンネリだとか工夫がないとか言われる。新しい展開を見せればファンからは裏切りだといわれるが批評家からは新しいことをしようとした意気込みは買うと言われる。
 どちらにしたって続編というものは作家にとって不利なものだとは思うのだけれど、さて本書はと言えば、後者の裏切り・新境地の方でしょうか。
 スティーブン・キングが『エクソシスト』と比較したのもわかるようなスケールの大きさ! 生真面目に壮大な『エクソシスト』とはタイプは違いますが、とにかくスケールが大きいのは間違いありません。この世には奇人変人変態しかいないのかと言いたくなるような面々によるトンデモ合戦。そんな山田風太郎ばりの無茶苦茶なお話です。せっかくの丁寧な描写も落ち着いた雰囲気も、この奇景にはかなわない。
 面白いんですよ。風太郎ですからね。パワー溢れる壮大なエンターテインメントです。だけど前作が〈サイコ・サスペンス〉だったわけですからね。サイコの続きが忍法帳では、腰砕け感は否めません。
 また、レクター博士を救うという構図や、博士の過去が明らかになる展開、さらには衝撃のラストなどなど、〈脱『羊たち』〉的趣向がことごとく興ざめでもありました。
 だけどまあそれは一『羊』ファンたる個人の好みの問題で、単独作品としてはかなり面白いものでした。
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