コメント・書評 |
「ほぼ日」主宰者が語る、「インターネット」じゃなくて「インターネット『的』」な世界についての本。
noriaky
Jun 5, 2004 3:59:00 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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言葉を職業にしている人らしく、「インターネット」と「インターネット的」を区別して論じ、一冊の本にしちゃっているところはさすが。
この本を読んで印象に残ったことをいくつか。
1.「プライオリティの決め方」 目的に対して、優先順位を決めていくというのは「工業社会」的発想、生産を主体としていた(また、とりあえず作っちゃえばモノが売れてそれでハッピーだった)時代の考え方。インターネット的時代においては提案が満ち溢れている。そんな時代においてのプライオリティ決定の方針は「やりたければやる」「えらびたいものがあれば、もっといいものを待つより、すぐにやる」「まともに間違う」こと。何度でも試行錯誤ができてしまうのがインターネット的社会。そして実際にプライオリティを決定していく過程では、実は自分の生き方が問われている。自分が一番ほしいものは何なのか? 自分が一番の守るべき人は誰か? そんな自分の根源的な価値体系を問われる社会だといえる。
2.「多様化に困った」は売り手の論理 好みの多様化により、大量生産しても売れ残りが出てしまう。それで作り手は多様化は困ったという。しかし、重要なのは書いての側では、多様化は困ってなんかいないということ。それぞれの好みが分化していくのは、実は消費が豊かになっていることを意味するのではないか?
3.アイデアこそが価値の中心 資源のない日本にとっては、クリエイティビティしか生き残る道はない。資源的にビンボーだからこそ頭を使うしかないのだ。
インターネットを技術的な側面からだけではなく、それによって変化するさまざまな社会的な事柄や個人の意識について考えてみたい人にはオススメの一冊ですね。
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