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イノベーションへの解
Harvard business school press
利益ある成長に向けて
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コメント・書評 |
あなたは、この「解」を受け入れられるだろうか?
aguni
Dec 20, 2003 12:53:00 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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2003年最後の大書、登場である。
前作、『イノベーションのジレンマ』では、成長している企業がその成長戦略を最大にしようとする行動を取る結果、滅んでいくという事実を明らかにした問題の書であった。この衝撃的で否定できない内容に一躍ベストセラーになったわけだが、ではどうすればいいのだ?というのが読後の感想だった。
そしてそれに対する「解」を提示した、というのがこの書である。副題が「利益ある成長に向けて」。前作で自身で提示してみせたジレンマを、今度は解決してみせようという野心的な一冊である。なぜ製品の性能を高めていくだけでは顧客がついてこなくなるのか、なぜ、市場調査で創出された商品は売れないのか、なぜうちの組織でイノベーションは生まれないのか、事業範囲をどのように定めればいいのか、戦略を定めるプロセスは? …などなど、この本はイノベーション・マネジメントのための格好の基礎理論書となっている。
真にこの本を読み、理解しなければならない人間は経営に携わる人間だと思うが、しかし、実践するにはリスクがある。リスクは先延ばしにしたくなるのが人情である。まずは、イノベーションなくしては企業の存続が危ういことを理解し、今、自社に何がかけているのかを知ることがまず、必要だろう。
私が経営者ならばまず、自社の組織について、イノベーション度を測ってみたいと思うだろう。前作『イノベーションのジレンマ』及び本書を、まずは研究・開発など、製品開発のチームリーダー候補生達に配って読ませるだろう。そして自らが開発しているもの、あるいは研究しているものについて、イノベーションという点から見直してもらうだろう。そして感想文なり意見書なりレポートなりを書いてもらい、読んでみたい。組織内研究者・開発者が失敗を恐れるあまり、何も新しい物を生み出せないような状態ではないだろうか? だったらやるべきことは見えてくる。
この本の提示する「解」は、野心的であるがゆえに、この結論を真に理解し、実践できる経営者がいるだろうか、というのは疑問ではある。終章で著者がこの本で一番伝えたかったというメッセージが書かれているので引用しよう。「新たな破壊的成長事業の構築を監督する経営幹部は、才気溢れる戦略家であれ」(P349)
結局、この書の「解」は、イノベーション・マネジメントを学んだ人材が、どれだけ知識を「使える」のか、というところにかかっていることは間違いない。経営者ならずとも、ビジネスを志す人間であれば、(前作と合わせて)一読をオススメしたい。 |
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