 |
サブカルチャー世界遺産
SPA! books
|
|
サブカルチャー世界遺産選定委員会編
税込価格:
¥1,500
(本体 : ¥1,429)
出版 : 扶桑社
サイズ : 21cm / 269p
ISBN : 4-594-03049-1
発行年月 : 2001.2
利用対象 : 一般
出荷可能時間:
|
|
|
コメント・書評 |
日本におけるサブカルチャーをコンパクトに集大成したサブカル読本
中山康樹
Apr 5, 2001 6:15:00 PM
|
評価 ( ★マーク )
|
サブカルチャー。うーん、どうも好きになれない言葉です。とくに日本の「それふう」の現象に対してこの言葉が使われるとき、巨大な「?」とともに、オーバーにいえば悪寒のようなものが走ります。 というのも、ここ日本には「カルチャー」そのものがなく、よって「サブ」も「メイン」もへったくれもないと考えているからですが、この本のタイトルにちなんで世界遺産的サブカルチャーの代表は、やはりビートルズだと思います。 伝統と文化しか取り柄のないイギリスで誕生したことじたい、すでにサブ的要素濃厚ですが、ビートルズが偉大な点は、とっくに「サブ」を超越して自らが「メイン」になったにもかかわらず、いまなおその音楽に「サブ」として時代を撃ちつづける「ちから」、安定感を欠いたまま、決して立ち止まろうとしない、やむにやまれぬ疾走感がまったく鈍化していないところにあります。
さて本書は、音楽、マンガ、ゲーム、アニメ、映画(洋邦)、アダルトビデオ、サブカルチャー小史とアイテム別に構成され、箸休めふうに、サブカル・パーソンともいうべき人物のインタヴューが掲載されています。 そのメンバーたるや、中森明夫、赤田祐一(元クイックジャパン)、宮台真司、みうらじゅん、町山智浩と、いまやすっかり「メイン」に所属しているサブカル卒業生、顔写真も載っていますが、みなさん、トシをとりました。 で、このインタヴューがおもしろい。当然のことですが、彼らがしっかりと、それ以前のメイン・カルチャーから影響を受けた、きわめて伝統的な人たちであったことがわかります。そして、彼らもまた決して「音楽的」な人種でないところも、もろに日本的ではあります。
しかし、なんだかんだいってもこうして誌面を眺めていると、世界的遺産レベルでは「それがどうした」レベルのものが大半を占めるとはいえ、サブカル・アイテムってこんなにあったんだと、ある種のカンドーを覚えざるをえません。同時に、各アイテムいずれも掲載されている物件が少ないことに苛立ちを感じます。 とくにアダルト・ビデオ、たった24本でどうしようというのか。その選択基準にも首をかしげざるをえない。ぼくが好きだったあの・・・・おお危ない、ついついノッてタイトル・女優名、いうところだったではないですか。 もといっ。アダルト・ビデオはみたことがないのでよくわからないが、この本が決定的な魅力に欠ける要因は、作り手がどっぷり「メイン」に埋没しきっているところにある。サブカルに関する本は、「おまえ、バカかあ」といわれるくらいの狂気の人物につくってほしいと思う。 (bk1ブックナビゲーター:中山康樹/音楽評論家 2001.04.06) |
|
|
| 現在の投票
はい:2人(22%)
いいえ:7人(78%) |
|
|
|
|



|