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物語の作り方
ガルシア=マルケスのシナリオ教室

物語の作り方(岩波書店) G.ガルシア=マルケス著
木村 栄一訳
税込価格: ¥3,045 (本体 : ¥2,900)
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出版 : 岩波書店
サイズ : 20cm / 405p
ISBN : 4-00-025291-7
発行年月 : 2002.2
利用対象 : 一般

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内容説明

面白い物語はどのようにして作るのか? ガルシア=マルケスとプロのシナリオライターたちが、視聴者に訴えかけるストーリー作りの秘法を語り合う。稀代のストーリーテラーによる実践的「物語の作り方」講座。

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コメント・書評

「物語を作る物語」の醍醐味
岑城聡美
Jan 23, 2003 1:29:00 AM
評価 ( マーク )
★★★★

「物語の作り方」と言うタイトルを見る限り、この本を手に取るのはおそらく自ら創作に携わる人々が多数を占めるだろう。しかしこの本には単なる作劇手法の指南書に留まらない魅力がふんだんに詰まっている。
ノーベル賞作家ガルシア=マルケス(愛称「ガボ」)を中心として、プロの脚本家達が持ち寄った、個々の「物語の種」を、一つのストーリーへと、ブレーンストーミングを行いながら高めていく様子がつぶさに収められているのだが、この物語作成の過程を追うのが実に面白い。例えば、余命幾ばくもないと知らされた男が日常からの逸脱を求めて突如旅に出る、と言う設定が、議論が交わされるうちにいつのまにか「田舎町に突如出現する聖者の物語」へと変貌していく。議論が行き詰まったかとみるや突如飛び出す「ガボ」の奇想、負けじと意見を戦わせる塾生達の発言から一つの物語が生成されていく過程は実に生き生きとして、まさに「物語を作る物語」と呼ぶに相応しい。誰かが発言するたび変転してゆく物語を追うことそのものが、まるで執筆中の小説家の頭の中を覗くように興味深く、物語の受け手たる読書家にとっても読み応えある内容となっている。塾生達の持ち寄る個々のエピソードの面白さも見逃せない。それぞれが完成したストーリーではないにせよ、十分に好奇心をそそられる素材が次々に繰り出されるため、読む者も議論に参加してそれぞれのストーリーを考えてみるという半ばパズル的な楽しみ方も可能である。
勿論、創作に携わる人々にとっては非常に有益な書であることは言うまでもない。随所に「ガボ」の金言がちりばめられ、注意深く読んでいけば創作に必要な様々なヒントを得ることが出来る。幾通りもの読み方を楽しむことができ、かつ「物語る」人々には貴重な学びの要素が詰まっている、非常に魅力的な本である。
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