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リトル・ベティー・ブルー
猫のマザーグース
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コメント・書評 |
リトル・ベティ・ブルー猫のマザーグース
サブリン
Dec 19, 2002 6:08:00 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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この絵本は、単なる「翻訳版マザーグース」ではない。 意訳でも“超訳”でも無く、原文の心理的状況を継承しつつ、 新たな独自のオリジナル作品として仕上がっているのがスバラシイ。
元のマザーグースは、割と漠然とした内容で、必ず韻を踏むタイプの詩になっているが、日本だとそのような文化が無く、無理矢理訳してしまうと、肝心の雰囲気を壊してしまうことになる場合が多い。この絵本の詩は、ウマイ具合に原文のテンポや雰囲気を継承しつつ、子供だけではなく、大人も読める、実に巧妙なバランスになっている。巻末にある本人による解説にもあるが、捉え方に捻りがあり、今までのマザーグースものとはひと味もふた味も違う深みが感じられるのだ。 マザーグースは、当時の時代背景などを反映した、結構キツイ内容の詩が多い。実際、この「リトル・ベティ・ブルー」に収録されている幾つかの詩も「おいおい」というような内容のものもある。そういうのを「教育に悪いから」という見方をする人もいるかもしれないが、「この詩はどういう心理や時代背景で作られた詩なんだろう?」と考えさせられるので、ちょっと勉強してみたい気になった。子供をお持ちの親は、突っ込まれないように前勉強をした方がいいのかも知れません(笑)。これはマイナス点ということではなく、こういう作品を通して、上辺だけの教育ではなく、子も親も実社会の理不尽を考え、対処することのできるようになっていくのでは無いだろうか。
もちろん、絵もイラストレーター・YOUCHAN独特の、暖かみのある質感とライン、そして猫愛?が伝わってくる、高品質な仕上がりだ。子供だけでなく、誰でも気に入ること間違いナシと、読み返せば読み返すほど感じる、久しぶりに気に入った絵本だ。ぜひ入手し、マザーグース、そしてYOUCHANワールドを堪能してもらいたい。 |
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