コメント・書評 |
第五装甲猟兵侍女中隊、前進せよ!
成瀬 洋一郎
Nov 19, 2002 12:51:00 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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現状ではライトファンタジー作家に分類される築地俊彦だが、その本来の属性は“ミリタリー”に違いない。それも華々しい空中戦や戦車軍団の激突などではなく、泥をすすり地に這いつくばるスターリングラード戦でありガダルカナル戦である。彼の作品には美少女が登場しても、死ぬときはあっさり、しかもむごたらしく死ぬところにもその片鱗がうかがわれる。しかし、この作品ではその築地俊彦らしさが炸裂し、作品と作者が見事に一体化している。 形ばかりの主役はいるが、真の主役は南洋の孤島で1人の老人に仕える100人のメイドである。彼女らのある者はきわめて有能であり、ある者はドジでマヌケかもしれないが、いずれも正真正銘のメイドだ。ハウスキーピングから対人地雷処理までなんでもこなす一流のメイドだ…。そう。メイドたるもの、家事全般はもちろん、戦車戦だろうと塹壕の白兵線だろうとこなせなくてはいけない。そして彼女らはご主人様を守るために南の孤島で戦い続ける。味方の練度は高いが敵の数は味方の4倍。果たして援軍は間に合うのか、そして敵を利用しようとする魔女たちのたくらみを阻止できるのだろうか!? そして読後感もいかにも築地俊彦らしく「戦争なんて、どっちが勝っても負けてもむなしいよな。正義なんて、どこにも無かったじゃないか」というものでありました。
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