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25時  新潮文庫

25時(新潮社) デイヴィッド・ベニオフ著
田口 俊樹訳
税込価格: ¥660 (本体 : ¥629)
出版 : 新潮社
サイズ : 16cm / 355p
ISBN : 4-10-222521-8
発行年月 : 2001.9
利用対象 : 一般

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コメント・書評

あなたならどうする?
みつはる
Sep 9, 2002 11:07:00 PM
評価 ( マーク )
★★★★

 あなたは、明日刑務所に収監されるとしたら誰と、何をして過ごすだろうか? 刑期は2日や3日ではない、7年だ。
 厳冬のニューヨークで今まさにこの立場にあるのが、この小説の主人公モンティである。モンティはハンサムな白人男性、元麻薬密売人だ。そんな彼に刑務所で待ち受けているのは恥辱でしかない。そんな最後の1日を彼は恋人や友達、元相棒、父親、そして愛犬と淡々と過ごす。
 こう書くと、7年後に変わらず会おうという約束をして刑務所に向かうというような、ありがちな、べたべたした男の友情物語だと思う人もいるかもしれない。
 しかし、この小説はそんなものじゃない。最後の1日の過ぎ行く時間の中で、長年の男友達どうしの複雑な思いや、モンティが麻薬密売をやるようになったいきさつ、そして誰の裏切りでつかまるはめになったのかが描かれる。つまりこの小説には若者の光と影が鮮やかにうつしだされている。
 残された時間の中で、モンティが親友に頼んだこととは? 父親がモンティに申し出たこととは? そしてモンティはどうなるのか?
 読んだあと、心に刻まれるたしかな、そして消えない余韻。その印象的なエンディングまで一気に読ませる傑作だ。
 エドワード・ノートン主演で映画化とのことでそちらも楽しみだ。
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