修羅の終わり 講談社文庫 のお求めはビーケーワンで。2/29まで全品国内送料無料。最速24時間以内に出荷可能。 

bk1 オンライン書店ビーケーワン

送料無料キャンペーン10,000円以上(税抜)、30,000円以上(税抜)、50,000円以上(税抜)購入でもれなくポイント進呈!寄付コースもあります

> トップ商品詳細 > 書評詳細

-

修羅の終わり  講談社文庫

修羅の終わり(講談社) 貫井 徳郎著
税込価格: ¥1,150 (本体 : ¥1,095)
bk1ポイント倶楽部P 10ポイント(1%進呈)
国内送料無料でお届けできます
出版 : 講談社
サイズ : 15cm / 799p
ISBN : 4-06-264812-1
発行年月 : 2000.1
利用対象 : 一般

出荷可能時間: 24h

(?) 出荷までに要する日数について
(?) 配達方法について
-
-
この本を 冊買う



10冊以上買う
(?) お困りの方
-
-

ソーシャルブックマーク


JavaScriptがオフの場合にはご利用いただけません。
(SBMって?)

コメント・書評

誰もが心に抱える修羅が浮き彫りに…
くろねこ
Jun 30, 2002 8:16:00 AM
評価 ( マーク )
★★★★

人の心って、恐ろしい修羅を抱えていたりするのですね。
それが、警察権力を持った人間だと、よけいに恐ろしい。

鷲尾のように、ある意味分かりやすい修羅を持った男より、
久我のように、一見まともに見えてという男の方が、
実は恐ろしい気がします。
彼は、公安警察の花形とも言うべき「桜」の訓練を受けます。
まっすぐで、自分の信じるところを疑わない久我。
正義感に燃える男。
けれども、その正義感が、自分の信じる正義しか見なくなる時、
それは、恐ろしい凶器<狂気>となってしまうのです。
同室の男へ向ける敵愾心。
久我の様に一途すぎる男は、<桜>には向いていないのです。
世の中に矛盾があることも、「正義」だけが全てでないことも
清濁併せ呑むことのできる度量、それが必要。
というか、それがないと、久我の様に、どんどん、どんどん、
壊れて行ってしまうのです。
彼は、<桜>になるには、一途で真面目すぎました。
職務であるスパイ確保が、それをさらに加速させてしまいます。
相手をモノとみなすことができなければ、
そんな職務を果たすなんて無理なのです。
だから、彼は、どんどん…

一方、もっとも分かりやすい形で警察官の暗部を
体現しているのが鷲尾という男。
自分が<黒>と信じた被疑者には、どんな卑劣な扱いをも辞さない。
それが、たとえ、女性であっても。
証拠や、証言よりも、自分の直感を恃むところの大きい男。
彼は、それが順調に働いている間は、さぞかし優秀な成績を
あげていたのでしょう。
でも、自らの判断に誤りがある可能性を考慮に入れない刑事なんて、
これほど恐ろしい存在もないと言えるのではないでしょうか。
やがて、それは、鷲尾自身をとんでもない場所に追い込んで…

そして、もう1人。
記憶を失った若い男。
自分が誰かも、なぜ、そうしているのかも分からない。
空白という闇を抱えてしまった青年。
自分が何者で、どこに行けばいいのかも分からないなんて、
どれほどあやうく頼りない気持ちがするのでしょう。
彼を救ってくれたのは、智恵子という若い女性。
彼女は、なぜか、どこか、<母>のイメージを持っています。
あるいは、<海>
穏やかに、静かに相手を受け止めるような。
だから、隣の部屋の留美子さんも、親しくしているのでしょう。
彼の<自分探し>。
少しずつ、見えて来る過去。
でも、なんてあやふやな…。


この3人の道が、どこで、どう交差してくるのか。
どんなふうに3つの道が収斂されてくるのか。
アクロバティックな、やられた!と呻くようなラストを
期待していたのですが、ある意味、終わりは平凡かも…
ただ、そこに至るまでの道が、空気の重たさが
圧倒的に心に残りました。
この書評はいいと思った・・・
 
現在の投票 はい:3人(100%)  いいえ:0人(0%)


書評ポータル

新着書評一覧