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秋月記
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葉室 麟著
税込価格:
¥1,785
(本体 : ¥1,700)
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出版 : 角川書店
発売 : 角川グループパブリッシング
サイズ : 20cm / 287p
ISBN : 978-4-04-873921-4
発行年月 : 2009.1
利用対象 : 一般
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コメント・書評 |
ドラマチックな時代諸説
kumataro
Feb 6, 2011 10:04:35 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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秋月記(あきづきき) 葉室麟(はむろりん) 角川書店
秋月は福岡県の馬見・屏・古処(うまみさん・へいさん・こしょさん)と続く山の向こう側にある小さな都と覚えています。16才の頃、それらの山々を縦走(じゅうそう、尾根伝いに歩く)したことがあります。秋の月とあることからロマンチックな雰囲気がただよいます。 物語は西暦1845年6月6日江戸時代です。秋月藩の大きな動きを捉(とら)えながら主人公間余楽斎(はざまよらくさい、旧名吉田小四郎、59才)の幼児期から晩年までの人生が描かれています。今でいうところの公務員世界です。 小四郎は、妹みつの死をきっかとして、弱虫から武勇伝をもつ武士に成長していきます。江戸へ友人たち4人と修行に出たり、女性と出会ったり、忍術使いを味方につけたり敵にしたり、剣術の達人と対決しながら秋月藩のために身を尽くします。よくできた物語です。難点としては、やはり虚構です。人間の心も体も言葉も態度も、記述のようには動きません。とくにリーダー的存在の人々たちが画一的で極端な行動設定となっています。現実的ではありません。不幸な話が多い。地元の人間が読めばいいことばかりが書いてあるわけではないので、受け入れにくい面もあるでしょう。かけひきの世界が描かれています。武家社会(公務員社会)のあれこれは、面倒くさい。単純に純粋な感動がほしい。お人よしは早死にするという設定はつらい。殺されてしまった吉次(石橋を造る職人)と村娘いとさんとの恋愛と葛(くず)の記述が良かった。 芝居がかってはいるもののドラマチックな時代小説です。勝つためには「数」が必要です。「数」を集めきれない人間は勝負をあきらめたほうがいい。ただ、あきらめきれないからストーリーができあがってはいく。
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