 |
1Q84
BOOK3
10月−12月
a novel
|
コメント・書評 |
時空を超えた世界
kumataro
Oct 16, 2010 9:15:58 AM
|
評価 ( ★マーク )
★★★★
|
1Q84 BOOK3 村上春樹 新潮社
さきほど読み終えました。長かった。よく売れた本ですが、最後まできちんと読めた人は少ないでしょう。青豆さんは、いつでも死ぬ覚悟ができている人でした。 65ページにある「時間」の定義はGOODです。時間は直線ではないのです。この物語において、青豆さんも川奈天吾くんも彼の父も牛河氏もひとつの人格でした。それに対してあるのが深田絵里子さんの人格です。加えて、その他大勢である麻布に住む老婦人緒方さんの奥さん(静恵さん)とか看護婦の安達さん、大村さんたちの人格、合計3つの人格があるだけです。どの人も実在するかのような存在感がありました。 中盤では、これは聖書形式なのだろうかという感覚をもちました。立体的に読んでみる。記述のないところで、事が進んでいる。作者はこの小説の基礎をいつ書いたのだろう。10年、いや20年は前だろう。NHKの集金人話が何だったのかはわかりませんでした。わからないにしろ、1Q84年という世界は尋常ではない。論理とか常識で成り立っている世界ではない。月がふたつある。受精していないのに妊娠する。1Q84年は、天吾の父親がつくった世界ではないかとさえ思いました。実際は、リトルピープルが創造した世界なのだろう。何人かの登場人物は生まれ変わりのようです。チベット仏教の輪廻(りんね)の教えが流れています。犯罪行為はオウムの行動が使用されています。通常、一般的な小説の創作では、宗教描写は回避されるものですが、作者にとっては、この世に回避すべきものはないという自由度の高さがあります。 文章の接続は、肯定と否定の考察の連続で成立しています。BOOK1から3まで読みました。何が言いたいのか、「わからない」というのが、わたしの感想です。もし「わかる」とわたしの脳は平凡ではないのでしょう。時(とき)あるいは、場所の出入口については、ナルニア国物語の洋服たんすの扉を思い浮かべました。 (その後) 先日渋滞している東名高速道路で運転をしていて思い出したのです。中国で、万里の長城を見学した帰路の山岳道路にて、観光バスが渋滞で行列をつくっていたときに、乗用車が、車の来ない反対車線を時速100kmぐらいで爆走しながら逆走していったのです。正面衝突したらあの世行きです。そこはまさしく1Q84年の世界だったに違いない
|
|
|
| 現在の投票
はい:2人(67%)
いいえ:1人(33%) |
|
|
|
|


|