コメント・書評 |
コストパフォーマンスの優等生「Gザテレビジョン」が10か月の沈黙を破り復刊。主客転倒したキャストの様相は浦島太郎の玉手箱か。
光森長閑
May 31, 2010 11:27:37 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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昨年7月の第15号発売以降、本誌は全く音沙汰がありませんでしたので、自然消滅となっていたのかと思いきや、長い沈黙を破って10か月ぶりに第16号が発売となりました。 当bk1では2年前の第11号だけがなぜかただ1度取り扱いになっていました。うれしいことに今回こちらも復活しています。 「グラビアザテレビジョン」というと、2000円台も珍しくないこの手の冊子の中で980円と飛び抜けて安価なことがまず頭に浮かびます。加えて価格以上にキャストが充実している満足感で、「グラビア誌の優等生」として個人的に敬意を表してきました。 これだけ間隔が空きましたから、価格の改定もあるかと思いましたが、据え置きでした。読者の財布には優しい判断です。 ただ、中身に関しては以前とは随分様相が変わっています。 以前は堀北真希さんや戸田恵梨香さんら、実力ある若手女優の方々が表紙などメインに据えられるのが常でした。もちろんその他のアイドルも掲載されてはいましたが、あくまで応分の紙数でした。 今や完全に主客転倒し、AKB48勢が今回の「プチ復刊」の華として誌面を飾っています。しかも後段もSKE48勢が占めており、AKB一派が「挟撃」する格好になっています。同じ冊子が休刊等の事情なしに発刊を休むというケースはあまり例がありませんから、まさに浦島太郎の玉手箱を開けたに近い感覚があります。 ハロプロ勢やグラビアアイドル、声優に女性芸人と、満遍なく若手女性芸能人を起用するバランス感覚は往時と変わっていません。若手女優の起用に関しても、主力級では桜庭ななみちゃんや川口春奈ちゃん、期待株では有村架純ちゃんと、その眼にブレはありません。 しかしながら、浦島太郎になってしまった原因は、若手女優の地盤沈下を挙げなければならないでしょう。天の配剤でずば抜けた逸材が出ていないことももちろんあるのでしょうが、オタク・アキバ系旋風のもと、当座をしのぐためこうした支持層に阿らざるをえない現状があります。20代前半に綺羅星のごとく連なる女優の方々が支えてきた頃は全くの安泰でしたが、現在の10代の若手女優の層では流れに抗するだけの戦力を求めるのは厳しいのかもしれません。 玉手箱から煙が出てきた虚しさは消し去れるものではありませんが、嘆いているだけではただただ座して衰退を招くだけです。本誌面から窺われる厳しい現状を受け止め、ファン、そして彼女たち共々一層の奮闘努力をしたいところです。 もちろん現状においてもこれだけのメンバーを揃え、復刊してくれた本誌には感謝したい思いです。高い代金を払ってもほとんど見るべきもののない冊子も多いなか、堪能とまでは言えないにせよ980円という価格ではコストパフォーマンスは十分です。今年夏に第17号発売予定と告知があることから、隔月もしくは季刊ペースでの定期刊行となることを期待します。 |
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