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うつ病新時代
精神科医からのメッセージ
双極Ⅱ型障害という病
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コメント・書評 |
双極スペクトラムを臨床に生かしていくのに参考になる本
みなとかずあき
Jan 11, 2010 5:57:32 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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著者自身が「あとがき」で、「本書のお話をいただいたとき、粗忽にも私は、「精神科医へのメッセージ」という名のシリーズと勘違いした」と述べているように、「精神科医からのメッセージ」というシリーズとしてはやや難解な本かもしれない。だが著者が勘違いしたからこそ、私のような者には大変刺激的な本だった。 『うつ病新時代』とタイトルされているが、この本のメインとなるものは副題にある「双極2型障害という病」である。一般の人にはまだ聞きなじみにくい「病名」であるかもしれないが、日々うつ病の人たちに接していると、この「双極2型障害」を抜きにして今のうつ病治療を考えることはできないとの思いを新たにした。 と言ってしまえば簡単だが、この本はなかなか一筋縄ではいかない。 「メランコリー」に始まる気分障害(躁うつ病やうつ病を含んだ「気分」とその関連症状を主とする病気と言えばいいのか)を疾患としていかに考えてきたのかという「気分障害略史」に始まり、「軽躁」という概念の確認、臨床例、双極2型障害を念頭に置きながらの治療のコツ、双極2型障害の精神病理、そして双極2型障害を含む気分障害の現代における位置づけと、1冊では収まりきらないほどの内容が比較的平易な言葉で語られている。平易な言葉であるから何となく読み流してしまいそうなところもあるが、注意深く読めばそうではないことがわかる。極端に言えばすべての章、すべての節、一つ一つの文章が全部重要に思えてくるのだ。 その重要な言葉がどれだけ身に着いたか今のところは何とも言えないが、少なくとも明日からはただ単に症状を列挙し、操作的に診断をし、薬物を選択し、通り一遍の説明をするだけで終わらないようにしたいと思う。
(「双極2型障害」の「2」は、本来ローマ数字にすべきですが、この書評では使用できない文字のため「2」と表記しました) |
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