コメント・書評 |
安政の大獄前夜といったところでしょうか
みなとかずあき
Jan 1, 2010 5:52:32 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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表紙に登場する人物は、川路聖謨、岩瀬忠震、プチャーチン提督だそうだ。だが、読んでみるとこれらの人々は第一章で出てくるのみ。 第16巻は以下のような話だ。 第一章 さらばプチャーチン 日露修好通商条約締結の後日談的に、川路聖謨とプチャーチンの交流が描かれたのち、幕府内で井伊直弼が権勢を奮いつつあるところを描いている。途中佐久間象山が出てきたりもする。 第二章 密勅降下 孝明天皇が1858年に認めたという戊午の密勅が水戸家に下される一件が描かれている。これはこの巻の後にも繋がっていくことで、幕末の一大事ということらしい。その割には通り一遍の日本史では教えられないような気もするが。 第三章 水戸家大パニック 前章を受けて、密勅に揺れる水戸家や勤王派の志士たちなどの動向を描くかと思えば、急に話は坂本龍馬に変わる。改めて龍馬の口から土佐の複雑な身分階級の話が出てくる。ここでわざわざ龍馬を出してくるとことに、作者が本来この『風雲児たち』で描きたかったところが表れているように思える。 第四章 土佐の憂鬱 土佐へいったん戻った坂本龍馬と武市半平太の動向から、改めて土佐の身分階級の話などが繰り返される。やはり作者はここが描きたかったのではないかと思える。 第五章 招かれざる客 密勅が下された後の話からいわゆる安政の大獄に繋がっていくところを描く前半と、後半は福沢諭吉がオランダ語を捨て英語を身につけることになるくだりが描かれている。ネタバレになってしまうのかもしれないが、「招かれざる客」とはこの福沢諭吉が村田蔵六を訪ねるところから取っているようだ。 第六章 逃避行 安政の大獄が始まろうとしていた時の京都・公家たちの動向とその当時の西郷隆盛の動向が描かれている。
ともかく出てくるキャラクターが半端ではないので、話があちらこちらへと飛んでいく感がなきにしもあらずだが、この第16巻ではやはり戊午の密勅が重要な話ということになるのだろうか。 まだまだ終わりそうにない。 |
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