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早春の少年
伊集院大介の誕生
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栗本 薫著
税込価格:
¥1,470
(本体 : ¥1,400)
出版 : 講談社
サイズ : 19cm / 280p
ISBN : 4-06-210286-2
発行年月 : 2001.1
利用対象 : 一般
出荷可能時間:
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コメント・書評 |
かくして名探偵は名探偵となるべくして生まれてきたのだ
みなとかずあき
Nov 18, 2009 11:25:08 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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この本を読みながら、常に頭をかすめたのがテレビドラマ『古畑中学生』でした。後に名刑事となる古畑任三郎の中学生時代を描いたドラマで、中学生の大人になりきれない中途半端な、だけど自我意識だけは強い頃を事件を絡めながら描いたものですが、何がどうと言うのでなく似ていると感じてしまったのです。 確かに中学2年生が終わる3学期から春休みにかけて、中学生の伊集院大介が子どもながらに殺人事件を推理していくという話のおおまかなストーリーはあのドラマのようです。 もちろんそこは栗本作品ですから、他の作品の舞台にもなった平野という町の言い伝え、伝承と絡めて不思議な世界を作り出しています。あくまで架空の町だからでしょう。その町で語られる方言(?)は日本のどこのものとも言えない奇妙な、文字にすると非常に読みづらい方言ですが、それがまたこの事件の背景となったこの町の歴史を感じさせるようにも思えます。 そして、中学生の推理はやはり中学生の考えることなのだというオチともとれる展開になっていたり、「プロローグ」と「エピローグ」で登場する現代の伊集院大介と同級生のその後にもオチがついているように、一連のシリーズの中でも面白く読める1冊でした。 他の栗本作品にもしばしば出てくる少年が大人へとなっていく途中の自信と不安、希望と絶望などがここにも描かれているように思いますし、考えてみれば何度も繰り返し描かれるこうした少年たちにこそ栗本作品の魅力があるとも言えるのかもしれません。 それにしても、『古畑中学生』のイメージとだぶってしまいます。 作品が発表された順で行けば明らかにこちらの方が先なので、あちらが真似をしたのではないかと疑いたくもなるのですが、きっと名探偵という人物は同じようなことを考え、体験していき、名探偵になるべくしてなるのでしょう。 |
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