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とんぼの本
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コメント・書評 |
『星新一』ガイドブックと言っても良いかもしれません
みなとかずあき
Nov 3, 2009 11:07:34 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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新潮社の「とんぼの本」と言えば写真やアートを主体としたカラーの本だと思っていたので、星新一をどのように取り上げるのかと思いましたが、最相葉月監修と言うことで、いわば『星新一1001話をつくった人』のビジュアル版といった感じです。あの分厚い伝記を読む時の参考書(?)にしても良いでしょう。この本と合わせて2冊で星新一の世界を楽しむという方法もあるかもしれません。 そう思わせられたのは、「chapter1 Mr.ショートショートの居た場所」で出てくる本郷駒込、箱根・強羅、戸越、銀座・まり花、高輪での古い写真や遺された品々の写真などからです。『星新一』の文章だけではわかりにくかったかつて星が過ごした家や晩年の書斎などなど、さすがにビジュアルでよくわかったような気分になります。 同様に、「chapter2 星流ショートショートのレシピ」で見ることができる下書きやメモなどの遺品は、星がショートショートを書き続けていた時の苦闘のあとが見られるように思えます。 「chapter3 きまぐれ装画美術館」は、星作品に欠かせない真鍋博と和田誠のイラストが並び、懐かしいような改めて新鮮なような感じがします。 「chapter4 エス氏のDNA」と題された章では、星新一の蔵書を贈られた作家・江坂遊氏の未だに星新一と直に交流しているかのような文章や、これも星の弟子とも言える新井素子の知られざる星とのエピソードとともに、星の娘さんであるマリナ氏の10編のエッセイ(しかも字数からするとショートショートと言ってもいいような)が収められているのがうれしいです。特にマリナ氏のエッセイは娘でしか書けないことばかりで、あまりプライベートを世に示すことのなかった星新一の実像を見せてくれて、余計星新一を好きになりました。 他に星新一の年譜と最相葉月のコラムが載っていますが、これらも『星新一』と合わせるとより楽しめるのではないかと思います。 そんなわけで私は、この本と『星新一』とを並べて書棚に収めておこうと思います。 |
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