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インシテミル

インシテミル(文藝春秋) 米澤 穂信著
税込価格: ¥1,680 (本体 : ¥1,600)
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出版 : 文藝春秋
サイズ : 20cm / 447p
ISBN : 978-4-16-324690-1
発行年月 : 2007.8
利用対象 : 一般

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内容説明

車がほしかった結城理久彦。「滞って」いた須和名祥子。オカネが欲しいふたりは、高給の怪しげな実験モニターに応募した。こうして12人が集まり、館の地階に7日間、閉じ込められることに。究極の殺人ゲームが始まる…。

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コメント・書評

お金のための殺し合いではありません。
kumataro
Oct 2, 2009 10:51:31 PM
評価 ( マーク )
★★★★

インシテミル 米澤穂信(よねざわほのぶ) 文藝春秋

 12人のメンバーによる賞金獲得をかけたお互いの殺し合いです。10年ぐらい前にあった映画バトル・ロワイヤルを最初に想像しました。「インシテミル」の意味は作中で説明されませんが、暗鬼館(あんきかん)という舞台になる地下構造物にinしてみる(入ってみる)と解釈しました。
 主人公が、結城理久彦さん20歳大学生、彼の相方が須和名祥子さん(わたしは読んでいる途中で彼女はこの企画を実行している組織のスパイだと思いました。)、大迫雄大さん大学3年生、若菜恋花さん(女性)、渕川佐和子さん、安東吉也さん、釜瀬丈さん、岩井さん、箱島雪人さん、真木峰夫さん、関水美夜さん(女性)、西野岳さん、以上12名になります。登場人物が多いので、わたしは、紙に名前と特徴を書いて、それをときどき見ながら読み続けました。また、暗鬼館の見取り図も紙に書いてみました。
 インターネットで申込をしてモニターとして働くと高額の報酬が手に入る。時給が11万2000円です。なぜ2000円という端数があるのか疑問をもちました。参加者は、何も知らずに金目当てで集まった12人です。期間は7日間。殺人行為をするとボーナスポイントが付き、さらに高額の報酬が加えられる。反道徳的ですね。
 前半は重苦しくて、暗鬼館の様子は、以前、仕事の研修で、研修所で数日間缶詰にされたことを思い出し胸が苦しくなりました。一日三食と寝る場所の提供があっても、行動の自由を拘束されることは、肉体的にも精神的にも苦痛です。拷問に近いものがあります。この物語の場合企画の目的がはっきりしません。人間の行動観察という名目になっていますが、真意ははっきりしません。お互いが見ず知らずの人間で利害関係がなければ、殺害する理由がありません。ただじっとして7日間を過ごすだけでも時給11万2000円は保証されるのです。お金よりも命が大切であることは、参加者のだれもが知っていることだという前提でわたしは読み始めました。それでも、殺人は起こりました。
 食事がすべて和食なのはなぜか。読み続けながらわたしは疑問をメモしていきます。それは、ひとつの伏線になって後半で理由が明らかにされていきます。登場人物が12人もいるので、だれがだれなのかわからなくなりそうなのをメモ紙を見直しながらなんとか話をつないでいきます。
 推理では、文節のひとつひとつを注視しました。そうすれば、犯人がわかると思ったからです。これから読まれる人のために、感想はここまでにしておきます。
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