コメント・書評 |
こどもたちのそばに健全なおとなが必要です。
kumataro
Sep 27, 2009 9:01:53 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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おれは非情勤 東野圭吾 集英社文庫
読み始めてしばらく経つまで気づけなかったのですが、この作品は小学生向けに書かれた推理小説です。「学習」という雑誌に連載されていたことが、巻末付近のページを見て判明しました。わたしが小学生の頃、「学習」とか「科学」という雑誌が毎月発行されていて、学校で申し込んで受け取っていました。なつかしいです。 いくつかの小作品を集めた内容になっています。作者は世の中を斜めに見て「非常勤」を「非情勤」としたようですが、登場する小学校の男性先生はちっとも非情ではありません。 「第一章6×3」主人公男性先生のぶっきらぼうさがいい。素材は「いじめ」です。内容は人間味あふれる自信に満ちた作品でした。謎解きは手品のようでした。 「第二章1/64」67ページにあるお金の解釈がいい。 「第三章10×5+5+1」章が増すにつれて、登場する学校の名称がいちずつ増えていきます。作者は頭のいい人です。また、算数を鍵として国語で解決する手法は、作者が理系の作家さんだからと推察しました。物語については、一人前の人間をつくりあげるためには犠牲者が必要と受け取りました。 「第四章ウラコン」ウラコンとは陰湿なゲームです。むなしい。こどものそばに健全な大人が必要です。 「第五章ムトタト」推理の種明かしにほーっと感嘆しました。テレビのクイズ番組みたいです。テーマは、誠実であることです。 「第六章カミノミズ」嘘つきが犯人です。だから嘘つきをさがせば、犯人にたどりつくのです。 次の「放火魔をさがせ」は特に感想はありません。 「幽霊からの電話」泣けてきます。同著者の名作「秘密」に通じるものを感じました。作者にはたくさんの作品がありますが、一貫するテーマは「真面目に生きる」というものです。
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