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されど“服”で人生は変わる
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コメント・書評 |
おしゃれっ気が少しもなくて、いつも男のような格好ばかりしている大学生長女のために求めた本ですが、彼女は読み終わると、なんと、この私に「読んだら」と廻してきました。神を恐れぬ娘よ・・・
みーちゃん
Aug 1, 2009 8:12:54 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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いつも地味めの服ばかり選んで、今ひとつ女らしさにかける大学生長女のために選んだ本ですが、密かに「ママのセンスって変!」と娘ふたりどころか夫にも「お前の母さんもだけど服に関してはセンスないなあ」って言われつづける私の汚名挽回のために選んだ一冊でもあります。ふふふ、いまに見ていろ、お前たち・・・
まずカバーがいいです。地の色、強烈なオレンジ色もですが、モデルさんたちのきちんと揃えた足がいいです。若い人の脚、というには少し柔らかみがなくてギスギスした感はあります。なんていうか、30前後のOLが合コンのために着飾っちゃった、風のところがないわけではない。スカートだって、普段着じゃあありません。
でも、なんていうか見なさい、私たちを、っていうオーラがガンガンしているんです。無論、色気よりは格好よさです。でも女の匂いがプンプンしている。清楚、っていうわけでは決してありません。ちょっと餓えを感じる。なんていうかキャリアの女性が偶に見せる自信と媚びみたいなものがある。それに顔がないわけです。スパっと切られている。それが良いんです。
カバー折り返しの注には
Fancy/Veer/Corbis
装丁 坂川栄治+田中久子(坂川事務所)
とあります。英文はともかく、装丁はお馴染みのコンビです。初出については、どの記事がどれ、とは分かりませんが
Style連載「齋藤薫 エレガンス現象学」(2003年7月号~2006年3月号)、「齋藤薫 ステキで不適なSTYLE塾(2007年10月号より「スタイルのある女がいちばんオシャレ!」と改題)」より抜粋し、加筆訂正。タイトルは適宜改題した。
とあります。あ、こんな記事があるなら読んでみよう、そう思ってもらえたらと考え、今回は、まず目次を抜粋します。
目次
たかが服、されど服
1 服で損をしていると感じる人へ―― “愛され服”のウソ・ホント/他人の服見て、我が服直せ/ 男と会う服、女と会う服/女友だちの影響力 ほか
2 毎日の服選びが憂うつな人へ―― オシャレに疲れたら……/風水的“開運”ファッション/ 雨にも負けず/幸せを着るファッションセラピー ほか
3 自分に本当に似合う服が知りたい人へ―― 大きい人の服、小さい人の服/顔と服/ゴールドな女、シルバーな女、パールな女/ コートでわかる“自分スタイル”/女とカバン/若服、老け服、若づくり服 ほか
4 一目置かれる着こなしを身につけたい人へ―― 着まわしからの脱却/高く見えるデニム、安く見えるデニム/ モテる女の“黒”使い/衣替えってホントに必要? ほか だから……女たちよ、“スタイル”を持とう!
です。正直、ためになりました。今までも何となく分かっていたことが改めて指摘された、そういう感じです。私の言葉より齋藤に語ってもらうほうがいいので引用を主体に紹介しましょう。
10頁
私たちが見逃がしているいちばん大きなことは、男も結局、“頭のいい女”が好きっていう事実である。 愛されるためには、キレイでなきゃ、オシャレでなや、上品でなきゃ、そしてもちろん可愛くなきゃ・・・・・・そこまではみんなちゃんと考えるのに、頭が良さそうじゃなきゃ・・・・・・と思う人は、あんまりいない。しかし、実際男たちに聞くと、誰かを好きになる上で“頭がいいこと”は、言わば一つの大前提。いくらキレイでオシャレでも、“頭が悪い女”は、もうその時点で外されていく。(中略) つまり頭が良さそうなファッションって、要はちゃんと頭を使って考えられた装いなのだ。言いかえれば“頭が良さそうなこと”こそスタイルがあること。頭が良さそうなコーディネートこそ、目に見える“洗練”なのである。
40頁 あらゆるスタイルの中で、同性にいちばん尊敬されるのが、“きちんとカジュアル”だろう。
62頁 それはどんな服? というならひとこと、“きちんとした服”。日本の女はみんな時々、その絶対の法則を忘れがちだが、“きちんと”ほど人をキレイに見せるものはないってこと、ここらでちゃんと思い出してほしい。結局のところ、いちばん得をするのは、清潔な女に見えること。時代がどう変わろうといちばん損をするのは、だらしなく見えることなのだから。
74頁 今だからこそ、あらためて提案しておきたいことがもうひとつある。それは言い古されたことだけれど、少々高くても必ず“本物”を買うこと。デザインはともかくとして、品質的には10年、20年着られてしまう上質な服を選ぶことである。
118頁 どのレベルの靴をはくか? それは女のランクの目安にもなっている。1万5000円クラスの靴をはく人。3万円クラスの靴をはく人。そして7万円以上の靴をはく人。それがもたらす明快なランクの差。実際のランクがどうかより、本人の誇りに大きく影響してくるのだ。
184頁 ゴールドが似合わないのは素朴な印象の女、シルバーが似合わないのはラブリーな印象の女・・・・・・それはひとつの個性に他ならないから問題はないのだが、パールが似合わないのは、気品に欠け、優雅さに欠け、知性に欠ける証拠。だから、これは女としてとてもマズイ。
255頁 けれど女はそうとわかっていても、どんどん付け加えていこうとする。アクセルを踏みつづけてしまう。だからそれを良い意味で否定し、マイナスしmちょうどいいオシャレまで引きもどすのがデニム。つまりデニムは毒をもって毒を制して“粋”をつくる、たったひとつの引き算アイテムなのである。
どうでしょう、ちょっと目に付いたところだけを書き出しましたが、もっともっとあります。若干、矛盾しているんじゃないか、っていう文章もないわけではありません。ただし、扱うのは美観です。矛盾していたからといって悪いわけではありません。要するに似あえばいい、感心させたもの勝ち。だから黒が絶対に白に勝つ、とか逆が真理である必要は全くありません。
ただしです、大学生の長女なんかは言います。3万円の靴までは、買えなくてもあることは分かる、でもね7万円の靴なんて、いいからって、お金出せる人がどれだけいるっていうの?って。安いものをたくさん買うのなら、高くていいものを買ったほうが長期的に特、っていうのも分かるけれど、それって詰まらなくない?ファッションは損得で判断する?
でも、ためになるんです。されど“服”で人生は変わる、っていうのが分かります。あとは、それにふさわしい実例を文章ではなく写真で示して欲しかった。確かにそうしてしまえば、特定のブランドや形、色が登場することになるのかもしれません。でも、これって観念を学ぶ本ではなく、ある意味、実践本だと思うんです。実物を見せてよ、と私は無いものねだりをしてみたい・・・ |
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