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うまれてきたんだよ
エルくらぶ
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コメント・書評 |
その思いが、加害者である大人に届くのか。
うっちー
Nov 15, 2008 11:25:36 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★
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30年以上前、アメリカの児童虐待の記事を読み、驚きと嫌悪感でいっぱいになったが、今や、日本でも、日常的に「児童虐待」の記事を目にするようになった。そして、わかってきたのは、日本でだって、表には出てこなくても、昔からあったのだということ。事実、自分も虐待されていた、それで傷ついていたと語りだす大人もたくさん出てきている。 この絵本の作者も、講演会で彼自身が語ったことによれば、そういう経験を持っているそうだ。自分もそうだった。しかし、老いた母親がそのことを詫びたので、今、こうして、このテーマで書けるようになったのだ、と。 恐らく、人は、その記憶があまりに生々しい間は、それに触れることなどできないのだろう。それでも、虐待がテーマであるこの絵本は、あまりにストレートでつらい。 「さんねんで しんだんだって」 ‥と、はじまるこの絵本。その画面に描かれた子どもは、小さく儚く、凍りついた表情である。この世のあたたかさや、楽しさを何も知らず、わらうこともしらない。たった、3年の人生は、親から虐待された3年‥。
この絵本は、一体誰に届けようとしたのか。子どもではない。子どもを幸せに育てる義務がある、大人に向けてのメッセージだろう。それでは、なぜ、絵本という形態をとったのか。作者の思いは伝わるが、誰に伝えようとしているのかが、出版社の意図として問われるだろう。 ざらざらとした思いが残る中、最後にわずかに救いがある。今度、生まれてくる時には、幸せに‥という祈りと希望である。 この絵本は、大人が心して読むべきもの。まちがっても、子ども向けの教材になどと、考えないでほしい。
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