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食堂かたつむり
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コメント・書評 |
おいしいものは、生きていくエネルギー。せつなく、優しく、そして、とても温かい再生の物語。
うっちー
Oct 18, 2008 2:05:40 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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倫子が恋人に裏切られて、故郷に戻り、大嫌いな「おかん」のそばで始めたのが、一日一組のお客しかとらない「食堂かたつむり」。山間の静かな村で、料理人としての倫子は、村で採れるものを食材に、お客様のために腕をふるう。 メニューを考え、食材を自ら調達し、相手を思い、物言わぬ材料の声に耳を傾け、一心に料理する。もう、それだけで、ドラマ! 生きていくということは、こうして、日々、他のものから、命やエネルギーをもらっていることなんだということを、しみじみうれしく思う。 ザクロカレー、林檎のぬか漬け、比内地鶏を丸ごと一羽焼酎で煮込んだサムゲタンスープ、子羊のローストと野生のキノコのガーリックソテーなど、おいしそうなメニューがずらり。調味料も、ハワイの塩だったり、手作りのバルサミコ酢だったり。沖縄産コーヒー豆、ローズティー、チョコから作るココア‥。場面を彩る、なんてすてきな小道具たち! 熊さんや、近在の人、お客様とのひとつひとつのエピソードがじんわり心にひびき、それらがとけあって、倫子の生きていく姿を、彼女自身を浮かび上がらせる。そして、何より、彼女と仲の悪い「おかん」の見事さにまいります!物語の終盤、「そうだったのか」と、作者のストーリーテラーぶりに脱帽した。 誰かのことを思って作る料理は、魂がこもっておいしいものになる。そうだ、今日もまた、ご飯を作ろう! |
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