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ヤクーバとライオン
1
勇気
講談社の翻訳絵本
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コメント・書評 |
絵と物語の力強さ、深さに圧倒される。ヤクーバよ、よくやった!
うっちー
Oct 2, 2008 10:21:51 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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黒一色で描かれた力強い絵に魅了される。一見無表情のヤクーバ。しかし、そのまなざし、姿勢に魂が表れ、ライオンもまた、その体の線、たてがみ、きばが、すべてを語る。 勇気とはなにか? それが、この絵本のテーマだ。 少年ヤクーバは、戦士になる証として、ライオン狩りに出かける。彼の村では、ひとりでライオンと戦って、それを仕留めることで、戦士として、大人として認められるのだ。 ところが、ヤクーバが出会ったのは、傷ついたライオン。ライオンは、ヤクーバの前に身を横たえながら、彼の取るべき二つの道を示す。それは、真に「勇気がある」とは、どういうことかを、彼に問うものだった。 ライオンは、もちろん言葉は話さない。しかし、ヤクーバに問いかけたというのは、すなわち、ヤクーバの側に、自分が今、どうするべきなのかを常に問える素質があったからだ。ライオンの目に、その問いかけを読んだということは、彼自身の煩悶がそこにあったからこそ、読み取れたのだ。 彼には、とるべき道がすでに心にあっただろう。しかし、現実の前に悩む。夜明けまで。そこでの時間に、ヤクーバとライオンの間にあったものを思うと、心が震える。そして、ヤクーバは、ついに決心する…。 この物語は、勇気や気高さとは何かということを、まっすぐに問いかけてくれる。読む側も、真っ直ぐに受け止め、考えざるを得ない。そんな力のある絵本だ。一読して、忘れられない絵本になった。
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