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武士道セブンティーン
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コメント・書評 |
ああ、武士道!この、熱さ、ひたむきさに、にんまりし、ワクワクし、心躍る。
うっちー
Sep 4, 2008 12:04:07 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★★
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北京オリンピック、柔道惨敗! しかも、「柔道はスポーツだとは思っていない。闘いだ」と言う石井慧が100kg超級で金メダルをとってしまった。柔道は、スポーツではないというのは同感。でも、本当は、「闘い」ではなくて「武道」なのだ! そもそも「武道」の勝ち負けを判定するのは、至難の業なのである。この本の前作である「武士道シックスティーン」の中にも「あれは審判がヘボなんだよ。見てもないくせに、音と声だけで(旗を)上げやがって」というせりふがある。 武道における攻撃は、速ければいいのではなく、ましてや、倒せばいい、当たればいいものでもなく、文中にあるように「『気剣体』が一致したものでなければならない」のだ。柔道の「指導」や「効果」なんて、わけわからん。当然、「一本」じゃないと、意味ないでしょ。 そうそう、本の話である。この物語は、剣道に魅せられた二人の少女が主人公。武蔵を尊敬し、兵法者としての道を究めたいと願う磯山香織。愛読書は「五輪書」。一方、基本に忠実、「不動心」を窮めようとする中段の達人、西荻早苗。性格も、攻撃的で負けず嫌いな磯山と、おっとりと勝負にこだわらない西荻とは、対照的。そんな二人が高校の剣道部でお互いを強烈に意識しながらしのぎを削る。 章ごとに、二人が交互に語る形式なので、さらに性格や考え方の違いが際立っておもしろい。栞ひもも、赤と白と2本ついていて、剣道の試合で背中に付ける紅白のひもを連想させる。 この「セブンティーン」では、別々の学校に行くことになったふたりがそれぞれに悩みながら剣道に精進する姿が描かれる。剣道のあり方は、そのまま生き方の表れでもあり、「剣道ばか」である周りの大人たちの生き方もしっかり描かれていて、思わず共感、うなずく場面も多い。 剣道とは、武道とは、武士道とは?!「勝つ」ことの意味は何なのか。磯山の極端さには笑えるし、まっすぐに悩む姿には泣ける。家族の愛情、ふたりの友情も麗しく、青春物としての感動もたっぷり。何より、少女が「武士道」に邁進する物語だもの、高校生時代に武道場の「剣は心なり。心正しからずば、剣、また正しからずや」と書いてある板を3年間見てけいこに励んだ、武道好きの私には、堪えられないおもしろさなのである。
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