コメント・書評 |
ビッグサプライズをありがとう
つきこ
Aug 31, 2008 12:41:50 AM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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青い空を背景に表紙を飾る、とても可愛らしい女の子がきっと本書のヒロイン・ブラウンアイズ。海辺の街パラークシに住む純真で可憐な彼女と恋に落ちるのは、首都から避暑のためにやって来た政府高官の息子ドローヴ。身分違いの恋です。おまけに国は戦時下という非常時にあり、年若い恋人達をどんな結末が待ち受けるのか。
瑞々しく微笑ましく、ひと夏の恋よ永遠に続けとばかりに物語が進む一方で、”これは恋愛小説であり、戦争小説であり、SF小説であり、さらにもっとほかの多くのものでもある”との著者の言葉が表すように、恋愛にまつわり、戦争にまつわり、そこに関わる多くの人を通じて、一歩進んで二歩下がるがごとき少年の成長を描きます。少年の成長がテーマでもあるせいか、とても素直な書きぶりで、ファンタジックな異世界にもすんなりと入り込めます。が、そこはやっぱりSFなので、一筋縄ではいかないお楽しみも待っています。
季節が移ろうように人の気持ちも移ろうさまを丹念に描きながら、最も大切なことは描かれなかった部分にこそあるのかもしれない。はっきりいって謎々です。ハンカチ握りしめ涙ふり絞りそうになったところで大きな疑問符に阻まれ、慌てて前半部分を読み返しました。SF史上有数の大どんでん返しが鮮やかで、爽快な読後感を味わいました。
ああ夏って素敵。これから人生の夏を迎える人がこの物語に出会う幸運を思うとかなり羨ましくなります。 |
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