コメント・書評 |
インドへの道は遠く遥かなり
つきこ
Jul 6, 2008 10:06:29 PM
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評価 ( ★マーク )
★★★★
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いい年をした大人がはるばるインドまで、UMA(未確認不思議動物)を求めて旅に出る。
なんて下らない。けれどその下らなさが堪らなく楽しい。
辺境作家高野秀行がUMAハンターとなる今回のミッションで、探索するのはUMA愛好家が勝手にそう名付けた怪魚ウモッカ。本当にこんな魚が実在するの???その奇怪な詳細は本書にゆずるとして、全力をあげて下らないUMA探索行に没頭する、可笑しくも真面目な日々にたっぷり笑わせてもらいましょう。
実用性や有用性が何よりも尊ばれ、下らないことがますますやり難くくなる世の中。下らないことに全力をあげる姿はいっそ清々しく、神々しくもあります。なので、川口浩探検隊も真っ青な顛末に文句をつけるのは野暮というもの。
著者は入念にリサーチしました。周到に準備しました。にもかかわらず、伊達や酔狂でどうにかなるものでもない世の中で、ロマンを貫き通すのは大変なこと。もうほんっとそのくらい見逃してあげたらと思わなくもないのですが、その”そのくらいが”早々許されないことも重々承知しているだけに、がっかり感よりも痛快さに天秤が傾いてしまいます。 どこまで続くか探し物ハンター高野の旅。次回はどこに赴くのか。それもまた楽しみです。そして辺境作家らしく、現地に行かなければ体感し得ないような現地事情、いいかえれば途上国事情にもさらりと触れていて、そんな世界もあるのだということを押しつけがましくなくアナウンスしてくれる辺りも好感度大です。そんな風に冷静な観察眼を持ちながら、どうしてこうなるのか。ああほんと人の世は不思議です。 |
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